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地方分権は・・・

少し前の「郵政民営化」と同じような、政治的プロパガンダになろうとしているようだ。

宮崎県知事の「分権」を聞いていると、税金獲得争いが主旨であるかのように聞こえてきて、しかもそれを極単純な、彼なりの範疇の理論武装で覆っているようにしか聞こえない。

「瓢箪から駒」・・・自民党に対しての要求の「総裁候補」は、発想がお笑い芸人的・・・いかにも「たけし」門下生の発想だ。

ひょっとすると、「東」の裏には「たけし」が居て、「たけし」が今回の要求騒動の黒幕かとも思うところがある。

半分冗談で言った言葉が、政界もマスコミからも、予想はしていたであろうが、反応がそれよりも数倍激しかったから、だんだん欲が出てきて、そのうち本気になってきた。

「俺にはものすごく大きなことができそうだ」・・・宮崎県での支持率と、マスコミ露出での国民的人気を観ながら、そう彼が考えても不思議なことではない。

しかし彼の心情の根底に、いつも去来するものは、やはり芸人の悲しい人気の行く末でもあろう。

だから人気のある今のうちに勝負をかけた。

だがやはり、彼の限界が見え始め、多分それは自分自身が一番よく知っているのだろう。

「地方分権」というシングルイシューだけで、そして国民の人気だけで国政に参加できるのは、ほんの一瞬だ。

地方分権などと言わずに、本当に大きいことがやりたいのであれば、日本の中に「独立国家」を創るぐらいのダイナミックな発想をしていただきたいものだ。

大阪の橋本知事にしても、インフルエンザ騒動の休校措置のお墨付きを、国交省の増添大臣に依頼しないと、自分で対処しえなかったことを思うと、やはりどこかにお国頼み・・・これこそが地方分権推進の情念的ブレーキそのものであるから、このあたりから彼らの「地方分権」がものとり闘争でしかないことが露呈してくるようで気味が悪い。

彼らにもやはり日本国民・・・よく民度というが、日本国の民度は高くない・・・そんな考えが心の片隅にあるのではないだろうか。

さらにマスコミの利用が最大の権力であることを、過去の経験から身にしみて感じており、そのことを十分知っているのも彼らの特徴。
とても計算高いが、それを意識されないようにするのも巧みだ。
政治家の巧みさと違って、彼らのほうがそういう意味では相当上手。
マスコミを知り尽くした上でのやり方である。

総選挙を「地方分権」という、イメージ先行の掛け声で、争点にすることは決してよくはない。

国の形と地方の形が、きちんとした形で提案された上での、その中の1つが地方分権で、しかもその中身が丁寧に形で示されなくては、恐ろしい結果になる可能性が大である。

これは想像だし妄想的だが、自分の人気とこれまでの実績が、本物であるか否かを自分に問うための、いわば自分劇場を仕上げようとしている。
したがって国家観の希薄さが、最近かなり露呈してきてしまった。
・・・これが宮崎県の東知事。

会社の売り上げに1番貢献してきたと自分で思っている、TOPセールスマン。
あるとき、こんなに会社に貢献してきて、今私が最も必要とされているに違いないと錯覚したセールスマンが、貢献度から考えれば、当然社長になれるはずだから、とばかりに宣言をした。

売り上げ第1主義・・・沢山売ってやるから、その代わり社長にしてくれ、俺は部下や同僚から販売の神様といわれるほどの男なのだ。

俺が社長になれば、今より数倍売り上げを揚げてやるから・・・・

しかし彼は販売のことは知っていても、製造や品質管理のことについては無知だったから、役員会の総意としては「うまく使え」という結論に終った。

・・・ざっと、こんなストーリーが目に浮かぶようだ。

経験的に言えば、営業のTOPが社長になることもあったが、会社は営業だけで動いているわけではない、従ってTOPになる人は、すべからく会社全体のことが分かってないと、すぐに限界が来てしまうのである。

by noanoa1970 | 2009-07-04 10:32 | 歴史 | Comments(0)