今夜は「たけのこ」で
「はないかだ」の天麩羅は「こしあぶら」によく似た味。
ほんの少しだけ苦さがあり山菜らしい。
たぶんお浸しにすればもっと香りが出たのだろう。
小生が大好きな「たけのこ」。
桑名は竹林が多く、隠れたたけのこぼ産地でもある。
しかし収穫量があまり多くないから、市場に出回ることは少ないし、あってもごく限られた地域のみである。
今の季節の「たけのこ」は柔らかくて甘みがありとてもおいしい。
残念なのはこの時期、自然の木の芽があまり見当たらない野で入手が困難であること。
とてもうれしい心づかいである。
今夜の主食はタケノコご飯である。
昔はガス炊飯器を使っていたのだが、便利さのあまり電気に変えてしまっていた。
いかにも美味しそうなブランド米・・・一時は玄米を購入し精米機で精米して炊いていたこともあったが、電気だと米に凝ってもそんなに美味しいご飯が炊けないことが分かり、最近は3合炊きほどの中蓋付きの土鍋を利用するようになった。
卓上ガスコンロでこれを炊くのであるが、炊くのは小生の役目だ。
同じようにやっているつもりだが、いつも炊き加減・・・すなわち炊き味が変化する。
「初めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋取るな」という昔の炊飯方法の教えを守ったがみごと失敗、美味しかったが焦げが多すぎた。
4種類ほど火加減や水分の量、酒を加えてみたり、水につける時間などを変えて試した。
しかし電気炊飯器よりは数段美味しいのだが、いまだに満足するご飯が炊けていない。
炊飯は簡単だがとても奥が深いことを知る。
今夜はタケノコご飯。
薄い味をつけると、余計炊き方が難しいが、炊いたたけのこをご飯と一緒に炊くスタイルか、後で合わせるスタイルにするか目下悩み中である。
木の芽があるとタケノコ料理が一層充実するから、失敗は許されない。
タケノコの煮物(ごくうす味の関西風)でキリッとした日本酒がいい。
新潟の先輩から頂いた〆張鶴本醸造があるから今夜はこれで1杯。
タケノコの先端部分を具にした若竹の吸い物とタケノコご飯が閉め。
タケノコの煮物専用に自作した織部風の鉢に入れて食す予定。
by noanoa1970 | 2009-04-11 13:46 | 「食」についてのエッセイ | Comments(0)