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DRAC日本音楽Gでの体験-Ⅰ

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DRACでの研究活動が始まって最初に聴いたのがこの録音。外山雄三さんの「ラプソディ」「子守歌」小山清茂さんの「管弦楽の為の木挽き歌」、そして尾高尚忠さんの「フルート協奏曲」が録音されているものである。・・・・「伝統」とは何であるか・・・との議論の末に、グループ全員でこのレコードを聞いた。N響の演奏、指揮者は岩城宏之さん、フルートは「吉田雅夫」さんである。
解説を読んでも確かなことは分からないが、聞いたのは1967年のことであるから、このLPの録音はそれ以前のことである。
1枚のアルバムなのに、化粧箱入りという珍しいレコードで、「キング」レコードの力の入り方が思われる。またキング=ロンドン=DECCAは、ケルテスの「青髭侯の城」でも豪華化粧箱入りで1枚のLPを発売したから、こだわっていた担当が当時いたのだろう。今なら考えられない付加価値のつけ方だ。
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DRAC日本音楽Gでの体験-Ⅰ_d0063263_11432634.jpg写真は「青髭公の城」に出演した、若きクリスタ・ルートヴィッヒと指揮者兼監督のケルテスである。

今ではもうなんともないことなのであるが、当時「ラプソディ」を聴いたときに思ったことは、「チョット恥ずかしげで、なんとなくむずがゆい、妙に落ちつかなくそわそわする・・・・そんな感想を持ったので、聞いてみると、ほとんどの部員・・・といっても全部で6人しかいなかったのだが・・・同じような感想を持ったとのこと。この曲が本当に好きになったのはそれから30年時を隔ててからのことであった。

しかしそんな中、尾高さんの「フルート協奏曲」・・・・ちょっとドップラーのハンガリア田園幻想曲に似てはいるが、2楽章の展開部の美しいメロディには激しく魂を揺さぶられてしまった。

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上のジャケットは「ランパル」の録音が出るのを待ち望んで入手したLP、これも良かったが今ではやはり「吉田」サンの方をより好んでいる。

by noanoa1970 | 2005-06-12 18:59 | DRAC興亡史 | Comments(0)