お気に入りの酒器
酒器にはいろいろありますが、小生はウイスキーにしても日本酒にしても最近は程よい大きさと、藍色の持つ風雅をなんとなく感じさせてくれる古い伊万里の物をほとんど使用することにしています。
ビールには底が浅すぎて、よい泡が立たないので使用することはありませんが、ウイスキーのオン・ザ・ロックなどはこれで、またコーヒー、紅茶でも手を変え品を変えてほとんどの場合使うようにしています。
この伊万里の「藍色」を「「染付け」ともいい、ベロ藍、コバルトの顔料によって描かれた図案は時を経て器となじんでとてもよい風合いを出しています。
写真は「そばちょこ」といわれるものですが、・・・・本当にそばつゆを入れるためのものではないらしく、お茶を飲んだり、突き出しを盛ったり、上手物はそれを向う付けとして用いたようです。
写真右の「波」の猪口、まるで葛飾北斎の富嶽三十六景 神奈川沖浪裏のような図案の猪口は、一番のお気に入り、新しい日本酒の栓ををあけたときには必ず用いているもので、義父からゆずり受けたもの、左は定番「花唐草」の図柄、小ぶりで薄手、ぐい飲みにピッタリのサイズです。とても品が良くひょっとしたら上手物に入るかもしれません。
今夜はこれもお気に入りの奈良の日本酒「春鹿」で楽しんでみよう。
日本酒については次の機会に・・・・
by noanoa1970 | 2005-06-06 12:00 | 骨董で遊ぶ | Comments(0)