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MIXIの懲りない面々

たまにコメントをつけることがある、MIXIのとあるマイミク。
日記に、「崖の上のポニョを見ています」と書いた。
何か感想が書かれているのかと、中身を読んだところ、こともあろうに、自宅で見ていると書かれているではないか。

その上ご丁寧に「中国語の翻訳付きで」・・・・
「観客の姿で時々画面が見えなくなる」・・・・
云々とあるから、これは違法DVDか違法ネット配信だろうと直感的に思った。

本人は自分の行為について、何の説明もしないまま、ただ自宅で最新アニメ「ポニョ」を見ていると、さも得意げな様相であり、それを読んだ数人からは、差し障りのないコメントが寄せられるのであった。

このような題材をしたためないか、あるいは違法配信に対する考え方を書くのが、大人として当然の流れだと思うのだが・・・・

違法配信「アニメ最新作ポニョを自宅で今見てます」
ポニョについて、何も語ってないこの書き込み。

「タダで最新作が見れるサイトを発見した!!」
どうだ、すごいでしょ・・・そんな風向きが大いに感じられ、おそらく意図はそのことにあったのだろう。

今まで見せた教養やウイットの陰には、そのような隠れた本性があった。
見たくないものを見せられてしまったようで、何とも後味が悪いものであった。

このご時世、違法配信であることを承知の上でDLして(あるいはストリーミングか)までしてみてしまうことについての危うさを、少しも認識してないばかりか、得意そうに「自宅で見てます」などという書き込みには、尋常ならぬものを感じたので、コメントしようと思ったが、コメントでは相手も傷つくだろうからと、メッセージにしたためた。

するとその相手からは、単に「ポニョがネットで見ることができる・・・そのことを言いたかった」などという、答えにもならない言い訳にもならないものが返ってきて、小生は唖然としてしまうのであった。

いくら自分の日記とはいえ、MIXI上で公開しているということを、何もわかってないこの人。

中年のご婦人で、ものの分別はあるものと、過去のやり取りからはそう推測されが、それは大きな勘違いだったのかと、少し悲しくなった。

「ネットで見れることを伝えたかった」ということは、裏を返せば、「タダで見ることができるから、どうぞ」…というのに等しい。

小生は、「著作権侵害の違法配信をDLすること自体が、違法行為に加担することになるし、いくら個人の日記の上とはいえ、それを興味喚起させる目的で、書き込むことは感心しない、補足説明をする必要があるのでは・・・」・・・そのようなメッセージを送ったのだが、対する反応は全くなし。

まともな人間なら、自分の行為がどのようなものかはすぐに察知できようが、この御仁は、説明の加筆もしないし、削除することもなく放置した。

しかし、よほどこたえたのか、すぐにマイミクを何の断りもなしに解除するという行為に及ぶのだった。

小生は当該日記の内容が、その人のためにならないと思ったからこそ、メッセージを送ったのだが、理解したのかしたくないのかわからぬが、いきなりマイミク解除という行為は、いったい何を物語るのだろう。

マイミクの解除は、一言理由を添えてからするのが、マナーではないのだろうか。

そういえばこの人の日記にコメントをする人たちのほとんどすべてが、差しさわりのない、いわば馴れ合いで、いかにも「あなたのことを理解しています」などという内容のコメント者ばかりであることに前々からへきへきしていた。

そのような環境下だけで、自分にとって気持ちいいだけのコメントの世界だけで、やってきた人だから、まっとうな批判でさえ、到底受け入れないのだろう。

マイミク解除・・・そんなことでリセットできると考えるのは大いなる間違い。
品性と倫理観の欠如は、そんなことでは決して解消できない。

たぶんそれを自身が一番よくわかっているからこそ、当たり障りのないマスターベーションの世界に、再び逃げ込もうとしているのだろう。

その世界を少しでも侵害するものは、「排除」「排斥」の考え方だ。
このような考え方の親に躾けられた子供は、いったいどんな風になってしまうのか、大いに心配である。


おそらく小生のブログなど、見るのもいやだろうが、最近のニュースで興味深いものがあったので、書き留めておく。


シンガポール裁判所 プロバイダーにアニメ違法配信利用者公表命令

シンガポールの裁判所は、同国で日本のアニメ流通を手がけるオデックス(Odex)がインターネットのプロバイダーに対して行っていた違法配信の利用者の氏名開示要求を支持する命令を下した。
 この請求はオデックスが、同国の大手インターネットプロバイダーStarHubに対して行っていたものである。今回の決定によりStarHubは、インターネットで日本アニメの違法配信を利用しているおよそ1000名の氏名をオデックスに提供することになる。

 オデックスはシンガポール最大の日本アニメ流通会社で、DVDなどの映像パッケージのビジネスを行っていた。しかし、近年急激に広がったインターネット上のアニメの違法配信により、売上高を減らし業績不振に陥っていた。
 こうしたことから同社は今年になり、違法なインターネット配信の利用者を法的に訴える動きに出ている。当初は利用者の特定の困難さなどからその効果は懐疑的とする意見もあった。
 しかし現在は利用者やその保護者と和解をし、和解金を徴収するケースも現われている。今回の裁判所の判断で、オデックスのこうした動きにはずみがつくことになる。オデックスは今後も別のプロバイダーに対しても同様の働きかけを行うとみられる。

 日本アニメ作品の違法配信は、現在世界中に広がっており、日本アニメの流通を行う各国企業を悩ませる問題となっている。しかし、配信者に対して警告などを行うケースはあるが、実際に法的な手段を取った例はほとんどない。
 とりわけ今回のように配信側でなく、利用者側を訴えるケースは前例がなく、かなり特殊なケースである。それでも、もしこうした強行策がビジネスに対する一定の効果をもたらすのであれば、他国の企業にもなんらかの影響を与える可能もあるだろう。


さすがにシンガポールは、文化的先進国である。
被害の第1人者は、日本のアニメ業界であるにもかかわらず、いまだに手をこまねいている文化的後進国は日本だ。

by noanoa1970 | 2008-08-08 12:29 | トピックス | Comments(3)

Commented by あっこさん at 2008-08-09 10:04 x
そうですね・・・
世の中、違法でもつかまらなければ、OKみたいな・・・。
ということは、つかまらなければ、「それが普通になる」
可能性が増えています。
常識が変わってきたからこそ、世の中の悲惨な事件が続くのでしょうかね。。。
普通の人が怖いというのも、そのあたりかもです。

マイミクの解除ひとつにしても、相手の気持ちやこれからの自分の人生を考えてすべきですね。

必ず、どこかでつながっているんですから。。。
noanoaさん、機嫌直して、文化人を増やしましょうね。
Commented by こぶちゃん at 2008-08-10 03:33 x
ご指摘ごもっともです。
これだけ会員が増えたらバカな輩も多くなりますが
映画館の広告でもある通り、違法撮影は1000万円以下の罰金とか
懲役刑まで有り得る旨が通知されているはず。
ならば、配信方法…ほぼネット系…に防御策を施すのは当然の
帰結であるはずですよね。

世界一のアニメ大国が、自国の文化資産を守る術を知らない…
対策すらしないというのは、文化後進国、コピー垂れ流し国家
に準ずる最低レベルだと思います。
Commented by noanoa1970 at 2008-08-10 09:41
あっこさん、こぶちゃんさん。
コピー商品の諸問題は、いずれもが違法をする側の問題ばかりでなく、安ければ、手軽であれば、便利であればよしとする価値観と、(似非)ブランド志向の織りなす産物です。それらの価値観が大手を振って歩きまわっている、我が国の消費者側のリテラシー欠如にも、問題があります。複製時代文化においての倫理観の欠如は、起こるべくして起こっているとも考えられますから、違法する側も、違法と知りながら受け入れる側も、また1歩進んで、知らなかったという消費者に対しても、何らかの処置が必要な日本の現状があります。