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お墓の掃除に

昨日木曽にある先祖のの墓掃除に行って来た。
4月の終わり、桜の咲く時節に行ったきりだったので、ソロソロとは思っていた。
先日父親宛に父親の従兄弟に当たる人、・・・(学者で普段は「タイ」に行っていることが多く、たまにしか日本へ帰ってこないようだ)から墓参りに行ったら墓の周りが雑草だらけだという電話があったのを聞いたので、急遽行くことにした。

父親ももう年で、実質的には小生が墓のお守りをするようになっていてるが、何しろ車で行くと焼く4時間はかかってしまうから、そうやすやすとはいけない。
だから、やおら数ヶ月に1回となってしまう。

その昔は木曽には、父親の叔母が住んでいたり、親類縁者もいて、何かとお墓の面倒を見てくれていたのだが、代替わりが進んで今では管理を進んでしてくれる人がいなくなってしまった。

父親に電話をしてきた父親の従兄弟の姉は、生前木曽に住んでいて長く教育畑に従事していて、彼女はクリスチャンだったが、彼女の墓というかモニュメントが先祖の墓の近くにあるから、タイから帰ってきた父親の従兄弟は、恐らく年1回ほどだろう・・・訪れたというわけだ。

4月には雑草などは無かったが、夏ともなればかなり雑草が生い茂っていることは経験的に察しが着くが、それでも雑草だらけという状況にお目にかかったことが、今まではなかったから、少しオーバートークかと思い、それなら電話をワザワザしなくても、親戚なのだから、雑草を取り除いてくれればよいのにと、思いつつそれでも直系の我が家の責任だから、急遽・・・ちょうど行かなければと思っていた矢先だったので、いくことにしたのだ。

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お墓は、低い潅木で周囲が囲まれており、この地がこの地区のお墓の場所とされるかなり以前からある、一番古いもの。
大きな踏み石の奥に石で作った土台の上に、石を切り出したまま少し加工したいかにも古そうなものと、その横に新しく・・・といっても50年ほど前に立てた黒御影のものが並んでいる。

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さて雑草は・・・と墓石の周りを見ると、そこにあった「福寿草」「シュウメイギク」が全て除去されてしまっていることに気がついた。

4月に行ったときそこには可愛い黄色の花を付けた「福寿草」が一面、祭壇を飾るかのように咲いていたので、(ちょうど同じ福寿草が先祖の土地にも咲いていたから)このままにしておこうといって取り除くことはしなかったものが、事情を知らないたまに帰ってきた父親の従兄弟には雑草に見えたのだろう。

花を飾る入れ物が4つあるのだが、中の花の2つはすでに枯れていて、残る2つはまだ少し原形を保っている。
花を入れ替えようと新しく入れ物に水を注ぐと、なんと2つの入れ物には亀裂が入っていて注いだ水が水鉄砲のように出てきてしまう。
仕方なく花を2つの入れ物に収容した。

その亀裂がいつできたものかはわからないが、恐らく先回行った後の寒さで、中の水が凍ってしまい、そのときにもともと弱くなっていたところが一気に破損した可能性が高いと考えられる。

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残念だったことは、「福寿草」が雑草と間違えられて、根こそぎ除去されてしまったことで、悪気は勿論無いのだろうが、やはり頭が固い学者なのか、雑草かそうでないかの区別が分からなかったこと。

そして・・・小生としては、先祖の地にある自然の福寿草が先祖の墓の周辺にあることの意味性を感じていたから、そのことが分かってもらえなかったことにかなりの失望感を抱いてしまった。

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来春になって、もし福寿草が運良く復活していたならば、それは先祖が欲していたことの証だと今は思っていて、密かに来春の来るのを待っている。

by noanoa1970 | 2007-08-02 09:28 | トピックス | Comments(2)

Commented by akemin at 2007-08-02 15:58 x
お心僅かながらもお察しいたします・・・。
ですが
春を待つ”福寿草”の名前が改めて響きますネェ・・・。
さて、私も来週9日に島根でのJAZZフェスに行くのと
そのあと 別府霊園に眠る 私の父のお墓参りで
夏休みをいただきました・・・。
akemin
Commented by noanoa1970 at 2007-08-02 18:54 x
akemin さんまたまたJAZZの迷路に踏み込んでしまったようですね(笑)。初級も中級も上級も・・・そんなものは存在しませんから(気にはしてないと確信しますが)いつもどおりに音楽と感性を共有(たとえ幻想にしろ)すればいいのだと、小生は強く思います。
早春の福寿草・・・それは本当に可愛く可憐で、しかも何かしら力強い花です。あるときに墓の周りを取り囲むようにそれは見事に咲いていましたので、(余りサスピションは信じない性質なのですが)このときばかりは、きっと先祖が呼んだのに違いないと思いました。家内の両親の骨も文庫治してあり、京都の日本画家の義父は福寿草をよく描いていたし、小生の先祖の土地には、早い春が来ると、一面福寿草が咲くのです。
老人達の昔話・・・そんな「共同幻想」らしきことを思う年に、小生もなってきたようです。