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「東京物語」を見る・・・5

いよいよ東京へ出発するのであるが、その前夜、大阪にいる三男が大阪駅まで来てくれるので会うのが楽しみ・・・という場面があるので、次のシーンは大阪駅だと思うと、場面は煙突が数本立っている場所を映す。一瞬大阪かと思うがそうでなく場面は東京へと移る。
この「煙突は後に映されるされる「オバケ煙突」ではない「オバケ煙突」は4本だから・・・
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「煙突がある風景」も小津映画の特徴の一つである。「垂直」「水平」「斜」・・・直線の美しさも小津の写真の特徴であるかのように見える。長女「しげ」の家に場面が移るときに出てくる「煙突の風景」これが例の「オバケ煙突」であろう。北千住東京火力発電所の煙突である。
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戦争で死んだ次男の妻「紀子」が東京案内をした時の風景。デパートの屋上への階段、そして多分東京八重洲口ではないだろうか、直線と斜め線がとても美しく、素晴らしく「モダン」である。しかし「彼岸花」の小物や赤い「ラジオ」のような「アール・デコ」風の美しさに対する美的感覚も同時に持っているようにも思う。
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by noanoa1970 | 2006-08-28 12:28 | 小津安二郎 | Comments(0)