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お気に入りのレストラン「アルペジオ」

「アルペジオ」という言葉は音楽好きな方ならすぐに「アレ」と思い浮かべることが出来るでしょう。「ギター」でも「ハープ」でも「ピアノ」でもアルペジオを聴くことが出来、ドビュッシーやラヴェルなどフランスの作曲家が好んで用いた分散和音の奏法である。
しかし「アルペジオ」とは、もともとイタリア語で「竪琴」を表す言葉であったといい、それが音楽擁護となったという。

だからイタリアンレストランの名前に「アルペジオ」というのはピッタリとも言える。

小生が好んでよく行くイタリアンレストラン「アルペジオ」は、人知れない山里の中にある。
かれこれ通い始めてから10年以上は経つだろう。
岐阜県養老郡上石津町・・・現在は岐阜県大垣市に編入されて、大垣市上石津町となった。

ここに以前BLOGで紹介した「 日本昭和音楽村 」が有る。ここには「憧れのハワイ航路」などのヒット曲を作曲した「江口夜詩」の記念館や、フォーク・ニューミュージックにスポットをあてた「FN音楽館」があり、YAMAHAのYGシリーズのギターも展示されているし、ジューキボックスで当時の懐かしい音楽を聴くことも出来る。

そこに行ったときに併設されていたのが「リストランテ・アルペジオ」であった。
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日本昭和音楽村管理事務所
■住所/岐阜県養老郡上石津町下山2011
■電話/0584-45-3344
■休業日/毎週水曜日(水曜日が休日の場合は翌日)、休日の翌日
■入場料/土日・祝日(ビデオ上映あり)大人 200円、小人 100円。平日は無料。
ただし施設貸切等の場合は一般のお客さまがご利用できない場合があります。
音楽村各施設へお越しの際は、事前に電話等でご確認ください。

最初に行ったときに食べた細麺のトマトソーススパゲッティが美味しかったので、以来たびたび行くこととなった。また音楽村の小ホールでは、時々思いもよらないコンサートが密かに開催されることがあるので、見逃せない。
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もうずいぶん前のことになるが、ブルーグラスの第1人者である「ビル・モンロー」がここでコンサートをやったことがあった。この地から40分ほど南下すると三重県桑名市へ出るのだが、そこにはカントリーとブルーグラスのライヴで有名な「OK牧場」というピザが美味しい店があり、そこに「ビル・モンロー」が来たことがある。恐らくその流れでこの地でのコンサートとなったようだ。

この上石津にはその道では有名な「フラット・マンドリン」の製作者NAO工房の「安川直樹」氏も在住するから、彼のコーディネートによるものかもしれない。
おととしの馬頭琴の「リポ」氏のコンサートもここでのことであった。

話がずいぶんわき道にそれてしまったが、今日はここの「リストランテ・アルペジオ」の紹介をしなくてはならない。
去年までここは第3セクターとしての経営であったのだが、ことしから個人の経営となった。
個人経営ならやりたいことが出来る反面、今まで以上の経営努力が求められるから、少し心配していたのが率直な感想である。
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そこで久しぶりに行ってみることにした。
厨房責任者も接客も今までと同じで安心し、肝心の味はどうかというと、小生が特に好んだ1.3ミリの太さの国内では発売されてない麺が、「ヴァリラ」の1.3より少し太い麺に変わっていたほかは変化がなくこれも安心。
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今までとほぼ変化がない味に安心して帰ってきた。
価格はほんの少しだけ値上がりしていたが、前が安かっただけに、またこの内容であれば十分許せるものである。

お昼は
カルトメニューのほかには
AからCまでのランチと特別メニューがあるのだが、小生は十中八九Aランチをオーダーする。

Aランチ
今日はグリンピースのポタージュ。日によってスープが変わる。夏場はビシソワーズになり、このスープは絶品。ミネストローネのときにはイタリアンパセリがふんだんに入る。クルトンは自家製の香草入りのパン(ホカッチャ)で作られたもの。
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小生が美味しいと思うトマトソースのスパゲッティ。以前のスパゲッティより少し太くなり、食感も前のものより、もちもちしている「ヴァリラ」になったが、どちらかというと小生は以前のもののほうが寄り好み。以前のものはアルデンテ感が素直に出ていたように思う。ソースの絡みも良かったように思うが、今の食感のほうを好む人も多いだろう。皿の深さがあるので量が少なく見えるが、実際の量はかなり多い。
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遺書に出してくれる自家製のパン。香草入りで暖かくしてくれている。小生はいつもこのパンでスパゲッティの残りソースをぬぐうようにしてきれいに食べる。厨房の料理人が見たら泣いて喜ぶことだろう(笑)
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祭儀にホット、デモアイスでもお好みのコーヒーか紅茶の飲み物が出される。コーヒーは以前より美味しくなっていた。
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個ででAランチの内容であるが、一度に料理を持ってくるのでなく、コース料理のように、頃を見計らって順に持ってきてくれるから、あったかいものは暖かく、冷たいものは冷たいうちに食べることが出来る。

これで価格が880円。今までが850円であったがこのサービスと味なら全く文句はない。
都会であればきっと行列ができるところなのだろうが、何せここは里山の中、大和水と緑に囲まれた抜群の環境中で、このようなサービスを受けることが可能だから1時間かかっても通ってしまう。

Aランチ1000円でもいいから、デザートをつけて欲しいとは家内の弁である。小生はデザートは要らないが、主婦層にもっと受けるにはデザートへの工夫が必要であろう。

レストランからはこのような風景画見渡せる。
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by noanoa1970 | 2006-05-24 08:07 | 「食」についてのエッセイ | Comments(0)