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幻のサイダー

昨日道の駅で懐かしの「養老サイーダー」を入手した。ところが壜の形状もラベルも昔のものとは違っている。良く見ると「養老山麓サイダー」と表記されているではないか。一瞬「養老サイダー」が復刻されたのかと喜んだのだが、そうではなかったようだ。
左が「養老山麓サイーダー」右が今はなき「養老サイーダー」
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とても気に入っていたサイダー「養老サイダー」が2002年長い間の製品つくりを終えてしまった。養老といえば、親孝行息子の「養老伝説」・・・年老いた親に飲ませるためにヒョウタンに養老の滝の水を持ち帰った孝行息子が、家に帰ってみると、ヒョウタンの中の水が「酒」になっていた。という話で有名である。
養老山系から湧き出る水は、「菊水」とよばれ、名水百選にもなっている美味しい水だ。
「養老サイダー」はこの「菊水」を素材にして作られてきた「日本最初のサイダー」と言われている。

111年の歴史のある、大手メーカーでは出すことのできない昔ながらの味がするサイダーだったが、どうしたわけだろうか、廃業してしまってからし数年たつ。買いだめしておいたものも今ではスッカリなくなってしまった。

最近「養老サイーダー」の社長だった人の息子さんが「養老サイーダー」の本を出版した。
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伝説・養老サイダーと菊水霊泉 日本最初のサイダーを支えた者たちとそれを育んだ不老不死霊泉の伝説
日本で最初に生まれながら、惜しまれつつ111年の歴史に終止符を打った「養老サイダー」を支えた者たちの足跡を、数々のエピソード、証言を交えて綴るとともに、養老サイダーを育んだ菊水霊泉の不老不死伝説の謎にも迫る。
目次
プロローグ 「養老サイダー」、それは19世紀に生まれた伝説のサイダー
第1章 養老サイダー誕生―その歴史と道程
第2章 歴史の宝庫、美農の国・養老
第3章 菊水霊泉・不老不死伝説の謎
最終章 さようなら、愛しの養老サイダー
エピローグ 養老サイダーよ、永遠に

書物の出版も良いが、何とか「サイーダー」の復活を望みたいものである。
この味ならば全国制覇が可能だと強く思えるから、是非お願いしたいものである。「養老山麓サイダー」も決して悪くはないのだが、あの自然な涼感と爽やかさが引き立つ、あの「養老サイダー」を再び味わってみたいものだ。

by noanoa1970 | 2006-05-04 13:13 | 「食」についてのエッセイ | Comments(0)