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水路の風景・・・九華公園の桜

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九華公園は「その手はくわなの焼き蛤」で有名な三重県桑名市にある、旧桑名城址の公園である。

桑名城は揖斐川を利用した水城で、城内から船で川に出ることができ、堀は海水で満いて、天守閣は四重六層の勇壮なものだったというが、元禄14年(1701)の大火で消失し、以後は再建されていない。
明治維新の時、桑名藩は幕府方についたため、官軍に城の一部を焼かれ、明治4年(1871)城は取り壊され、石垣は四日市港築港の資材とされたという。
 
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桑名城は揖斐川に面して扇を開いたような形から「扇城」と呼ばれ、桑名城跡には九華公園という名前が付いるが、これは昭和3年(1928)に当時の桑名町が楽翁公(松平定信の隠居後の号)没後100年を記念して、桑名城の本丸・二の丸一帯を公園として整備した時に、江戸時代から使われていたという桑名の別名「九華」=「くはな」=「くわな」=「桑名」にちなんで付けられた。中国に九華扇という扇があり、扇城の名と九華(くはな)の読みにかけて付けられた名前だいうからこの名前の名付け親は学才ばかりか、シャレ心の両方を持っていたと推察される。
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公園には450本の桜が咲き、季節には人々が集う。熱田から船で渡ったところである「七里の渡し」もすぐ近くにあり、古い料亭や、泉鏡花の「歌行灯」から名前をいただいたという「うどん料理の店「歌行灯」ガ有る。

何とか城を再建し、名古屋からの航路を復活して欲しいものである。熱田から船で七里の私に来る船旅の終わりに、海辺に桑名城の天守閣がそびえた角を是非見てみたいものである。
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三重県桑名市吉之丸
JR関西本線桑名駅、近鉄名古屋線近鉄桑名駅~徒歩約15分
東名阪道東桑名IC~国道258号線~国道1号線~市道
駐車場: 九華公園の駐車場を利用。
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by noanoa1970 | 2006-04-09 09:33 | 季節の栞 | Comments(0)