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ブログ記事アクセスランキングのTOPが変わった

小生が利用しているこのEXCITE BLOGでは、閲覧記事のランキングが日別にでる。
今までのトップは「YAMAHA、NS-1000を最良に鳴らす方」で、かなり長く続いていたのだが、最近は「ブリコラージュ&クロームメッキの映画珈琲時光」という記事にアクセスが多くなり、数週間アクセスがトップになっている。
ブリコラージュは既にある物を寄せ集めて物を作ることなのだが、「珈琲時光」は小津安二郎の映画から部分的に「場」だけ抜き取ったもののように見えたのがタイトルの由来だ。

CMでもいくつか小津の映画の場面を真似したものがあるが、それと似たような感覚が頭を離れなかったので、少々批判的に書いたものだった。
クロームメッキとは、上等品には使わないメッキ・・・剥げるに通じるから、この言葉2つは両方とも批判的な意味で使用した。

「珈琲時光」の検索で引っかかった思われるが、なぜ今なのだろうと、かなり不思議に思ったが、その答えになるような情報は知らない。
珈琲時光は、コーヒータイムのように心を落ち着けて、なんていう意味があり、映画監督は台湾人だが、小津のファンと言う。
小津のファンであるというが、日本の習俗からくる小津の意味合いを兼ね添えた場面は恐らくわかってなかったのだろうと思われ、映像美や映像手法をそれが持つ意味と霧hなして模倣したような感じを受けた。

こういうことは恐らく万人に言えることで、我々が外国の映画を見てわかったと思い込むだけで、本当はわかってないということは、言葉はもちろんその場面場面の映像が織りなす意味がわからないからであることが多い。
言い換えれば作品の背景にある歴史や文化を知らないとでも言おうか。
もちろん、そんなものを知らなくても楽しめるものが多いのを承知で言っている。

例えば小津映画に出てくる「逆さ箒」は、早く帰れというおまじないだが、外国人、いや日本人でもその意味を知らない人は、浪花千栄子がそれをもとに戻すシーンを見て、箒を正しい向きにしたと思ってることだろうし、関東と関西の習慣が違うということも理解できないだろう。
岩下志麻がアイロンがけで、首にタオルを巻いている理由も、昭和中期のアイロンがけを知らない人は、意味がわからないだろう。

「珈琲時光」を見ると、表面的に小津の上澄みを借りてきたとしか思えなかった、よって「ブリコラージュの」としたのが理由だし、辛辣だがメッキが剥げるなんていうことを言おうとしたものだった。

昔の記事に、明らかに小津映画で出てくるシーンの模倣があることを示したものがある。

その1

その2

by noanoa1970 | 2012-11-16 16:47 | 日常のこと | Comments(0)