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アイルランド交響曲

高校生時代の夏、ラフカディオ・ハーンの「怪談」を英文解釈の勉強で訳していたことを、なぜだろうかふと思い出した。これのおかげで小生の英語は何とか受験に耐えられるようになった。
そして「怪談」の作者「ラフカディオ・ハーン」=「小泉八雲」にも興味を持ち、彼が「アイリッシュ」であることが後に分かった。・・・・そんなわけで、今日は「アイルランド」に因み、そのものずばりの曲を聴いた。スタンフォードの3番の交響曲も「アイリッシュ」であるが、今日はハーティを選択。

知名度は高くないが、アイルランドの作曲家「ハミルトン・ハーティ」は作曲の傍ら指揮者としても活躍し。1920年からはハレ管弦楽団の首席指揮者となり1933年までその地位にあった。
ヘンデルの「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」、そしてアイルランド民謡、「ロンドンデリーの歌」の編曲でも高名である。
アイルランド交響曲_d0063263_2025884.jpg
ハーティ:雁の群と共に/アイルランドにて/アイルランド交響曲
プロインシャス・オドゥイン指揮アイルランド国立交響楽団・・・NAXOS8554732

この交響曲は、1.ネイ湖畔にて 2.定期市の日 3.アントリムの丘陵にて 4.十二夜
と全ての楽章に表題がついている。
全4楽章のそれぞれにアイルランド民謡の旋律を使っているが、3楽章と終楽章にとても印象的に使われているのがゴールウエイの伝統歌「Jimín Mo Mhile Stór」・・・「ジミー・モ・ビール・ストア」・・・「ジミーもっと愛して頂戴」というケルト(ゲール)語。

聞いていてなぜか小生は「外山雄三のラプソディ、バイオリン協奏曲」と「小山清茂の木挽き歌」を想起してしまった。日本人には特に親しみやすい曲だと思う。

「チーフタンズ」のアルバムでは、スコットランド出身でカナダで活躍する5人組の「ランキンス」が、アイリッシュハープをバックにとても愛らしい声で歌っている。ケルト語で歌われるため詳しくはわからないが、「女性に対するさまざまな愛の形を綴ったもの」とのことである。

浅川マキから始まり、私的音楽の旅はイングランド、アイルランド→アメリカのフォーク→アイルランドへと里帰り、そして→カナダへと移動して再びアメリカに戻り→、日本へと続きそうな予感。

by noanoa1970 | 2005-08-14 08:53 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)