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お気に入りの器

シーズンには山菜を盛り付けた浅い鉢・・・あるいは伊万里隅切り四方皿。

花瓶に菊が生けられている。
いかにも中国風の絵付けであるし、「大化年製」とあるから、大陸のものの写しであると思われるが、画才はあまり無いが、いかにも職人らしく、細かい作業がしてある。
あまりデフォルメされてないところや、絵付けが緻密なところから、江戸時代中期以前の伊万里のように思う。
30センチ四方の皿だ。

残念なことに、少し変形してしまったので、いびつであるが、見ようによってそれもまた一つの味である。
以前この皿に小さなケーキを10個ほど並べて見たことがあったが、ジャストマッチであった。
和洋なんにでも似合う不思議なデザインの皿で、特にお気に入りの一つである。
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by noanoa1970 | 2011-11-13 15:01 | 骨董で遊ぶ | Comments(6)

蛸唐草膾皿

いまや、価格が高騰してしまい、おいそれとは収集できないようになってしまった、蛸唐草文様の染付けの器。
「膾皿」とは俗称で、「あつものに懲りて、膾を吹く」の「なます」。
野菜や魚介類を酢味噌であえた食べ物のことで、それを盛り付けるのに、ちょうど手ごろな深さと大きさの皿のことである。

蛸唐草文様は古い伊万里に多く見られ、蔓の部分がちょうど蛸の足のように見えることから付けられた俗称である。蕨手という俗称もある。

古代ギリシャ・ローマあるいは中近東のペルシャあたりの「アラベスク」がルーツといわれ、シルクロードを旅して中国に伝わり、やがて日本に到着したというのが一般に言われている。
昔の人は、「唐の国」から伝わったものと思ったのであろう。さすれば、唐草の日本伝来は遣唐使の時代ということになるが、中国大陸を「唐」「韓」「漢」と読んだこともあったらしいから一概に断定が出来ないかも知れない
しかしそのルーツはもっと古く、古代エジプトや創世記にまでさかのぼれるらしい。

「葡萄」など「蔓」の有る植物に、古代人は生命の連続性・永劫性への憧れを、ある種お守りのようにして、広く身の回り品などにそのモチーフを応用した。

「葡萄」「蔦」「パルメット」「ロータス」「ボタン」「ナツメヤシ」「イチジク」「ザクロ」「アカンサス」「バラ」「モモ」「アイリス」「スイカズラ」
これらの茎や蔓が好んで文様化され、ケルトでも多く見ることが出来、ウイリアム・モーリスも好んで、唐草文様を取り入れた壁紙などの作品を残している。アール・ヌーヴォー、アール・デコの作品群にも取り入れられたものを見ることが出来る。

小生は「唐草文様」を部族・血族の象徴の一種・・・紋章やトーテム(ポール)と同様の意味を持ったものと考えている。
アイルランドのアラン島の漁師は、古来家系に伝わる文様を伝統的に使って、セーターの網目文様とした。一般的にはフィッシャーマンセーターとして知られるものである。
海で遭難したときに、どこの誰かが判別できることもあって、それぞれの家にはそれぞれの文様が伝統的に受け継がれてきたという。
漁師と海難事故という悲しい話が、アランセーターの文様の背景にある。
これらのことから類推すれば、様々な「唐草文様」も、単なるデザインとだけ見ることは出来ないだろう。

陶磁器の世界で「唐草」は、「花唐草」「微塵唐草」の総称と同時に、「ボタン」「菊」など、植物の種類に応じた唐草が存在している。
蔓はどんどん伸びて成長することから長寿、延命の象徴とされており、青海波など吉祥紋のひとつとされていることもあって、非常に人気が高くなっている。
下の写真のように、「見込み」には「松竹梅」が描かれることが多い。

古い蛸唐草文様の伊万里膾皿
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by noanoa1970 | 2007-03-15 10:00 | 骨董で遊ぶ | Comments(0)

普段使い・・・印判の角皿-2

京都の実家から伝わる角皿。7枚あったが、2枚は息子の所に行った。
これも普段に使って重宝している。
先にUPしたものより、1cm弱サイズが大きい。
「竹林に獅子の図」、中国風の絵柄である。
雲がたなびく竹林に、、獅子が遊ぶ様子を、庵から見ているような感じが伝わる。
下のほうには波間も見え、菊の花らしきデザインがあるのがわかる。
満艦飾のデザインであるが「染付け」であることと、「藍」の色がどぎつくないから、上品とはいえないが、しかし下品ではない。
このような形状の皿が食卓にあると、かなり非日常的雰囲気をかもし出す。
小生のお気に入りの、食卓によく登場する器である。
明治期の伊万里印判手だと思う。
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by noanoa1970 | 2007-03-07 10:05 | 骨董で遊ぶ | Comments(0)

菊花紋大皿コレクション

我が家のお気に入りの骨董の中でも、たいそうお気に入りで、見つけると入手してきたものに、「菊花紋の大皿」がある。
20年ほど前なら、伊万里、染付けを扱う骨董店で、よく見かけることはあったが、今では大きな骨董市でもこの皿を置く店は少なくなってきた。
「菊」の文様は日本人好みなので、入手すると簡単には手放さないし、普段容易に使えるし、染付けだから、どんな料理にも良くあうので、なかなか出てこなくなったようだ。

我が家ではスパゲッティ用の皿として使うことが多い。
京都の実家にあったものに、買い足して現在10枚ある。
それぞれが異なる趣を持っていて、デザインも時代の変遷や、作者によって異なるのが面白い。染付けの「藍」の色調もそれぞれ風合いが異なる。
全部を出して並べてみたのは、今回がはじめての試みだが、
こうしてみると壮観である。

現代物のテーブルを改造して、囲炉裏にしたものの縁に並べてみた。
近隣の金属加工業者さんに頼み、厚さ5ミリの銅版で炉を作り、テーブルに嵌めこみ、テーブルを古色に塗り替えた。
珍しい「鎖のわっか」で出来た自在を入手し、天井からぶら下げてみた。
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by noanoa1970 | 2007-01-17 16:56 | 骨董で遊ぶ | Comments(0)

お茶とお菓子

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いただいた和菓子をお気に入りのさらに盛ってみた。
八角の伊万里の鉢、芙蓉紋だ。どんなものを盛っても良く似合ってくれるので、重宝している。
この店は、町で一二の老舗で、良質の材料を使い、地味だが、丁寧な仕事をしていて、好きなお菓子が多い。


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今日は気が向いたので特別に、絵唐津の茶碗で茶をいただくことにした。
小生は「左千家」である。
この茶碗は、真半分に割れたのを丁寧な金つなぎで繕ってあり、素朴だが、芸術的感性豊かな、一筆で書いたような侘び模様に惚れ込んでいて、我が家のお宝でもある、「石黒宗麻呂」作の茶碗・・・これも小ぶりで、手に、とてもなじむのだが、この絵唐津の茶碗は、それよりもいっそう扱いやすくて好きである。何時頃のものかは分からないが、決して新しいものではない。

by noanoa1970 | 2006-09-24 08:30 | 骨董で遊ぶ | Comments(3)

近江豪商旧家の器

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5年前「長浜」の骨董屋で入手した古伊万里の「通し物」の中の茶碗。
「通し物」とは宴席で出される料理などに使われる、一通り揃った器=セットの呼び名。このセットは皿が4種類、膾皿が2種類そしてとソバ猪口2種類と茶碗それぞれ5客というもの。
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流石名うての近江の豪商、お金に任せて作らせたと思われるような、「金襴手」ではあるが、うれしいことに、時の流れが、落ち着きの有る彩色へと変化させている。まだ試したことはないが、この器が全て食卓に並べたら、それはきっと壮観だろう。
料理にかなり工夫をしないと器に負けそうで、「染付け」の伊万里とは使い勝手がかなり異なり、使う人を選ぶかのようだ。

したがって我が家でこれが登場することはめったにないのがもったいない。
たまたま残暑見舞いの写真に使用したので、ついでにアップすることにした。

by noanoa1970 | 2006-08-22 12:56 | 骨董で遊ぶ | Comments(0)

お気に入りの豆皿

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IBMノートPCの上で撮影した「豆皿」。
写真右下に「IBM THINKPAD」のマークが見える。IBMーPC今は中国に持っていかれてしまいました。
今のものはどうか分からないが、2000年当時のIBMのノートPCは、何しろ頑丈に出来ています。
ローレックスの腕時計の「シェル」のような感じがあって、少々のものを乗せてもびくともしません。最近の薄くて軽いがやわなPCとは違って、分厚くて重いが、使っていても何かしら精神的な安心感がありました。
キータッチのよさもIBMの特徴でした。

ところで
上の草花文がかわいい「豆皿」、この皿はかなりの枚数が我が家に有って、なにかと重宝しています。江戸末期から明治期に作られた、かなり古いものらしいです。

by noanoa1970 | 2006-08-21 15:12 | 骨董で遊ぶ | Comments(0)

お気に入りの豆皿

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直径4寸ほどの小さな皿。普通の「お手塩」皿に比べると、少し深いもの。
見込みに「寿」と書かれているのが気に入っている。おめでたい席でお酒を飲むのに使われた「杯」代わりの器なのかもしれない。
藍の発色は古びた色、一気に書いた「寿」の文字、そして素朴な裏面などは「古伊万里」を彷彿させるものがあるがが、多分もう少し時代が下がるものであろう。

しかしこの器を小生はとても気に入っていて、ほとんどの食卓に登場させる。
現在は「茗荷」の酢漬けを盛るのに使っていて、茗荷のほんの少しの「赤」が酢に溶け出し、茗荷がほんのりとピンク色に染まった時の色と、この皿の「藍色」が良くマッチしていてとてもよい雰囲気だ。

「お手塩」皿と呼ばれる小さな・・・取り皿、あるいは香の物、佃煮等を少し盛るのにちょうどよい・・・・豆皿とも呼ぶものには、小さくても一切手抜きのない職人の力が込められているものも多い。

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この皿などはその典型であろう。1枚1枚違うものを集め使うのもこれまた楽しいし、食卓が豪華に見えるかもしれない詩、うまく使えば、料理が美味しくなると思う。

ためしにIBMのノートパソコンの上において撮影したらとてもよい写真が取れたので、今後小物を撮影するときには活用することにした。

by noanoa1970 | 2006-08-19 12:13 | 骨董で遊ぶ | Comments(2)

旬の食材・・・2「茗荷」

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この季節なくてはならないもの、それは「茗荷」である。冷やし「冷麦」「素麺」には他の薬味は一切使わない。「茗荷があればそれで満足である。
いつもならとっくに入手可能で、我が家には沢山の茗荷がストックされるのに、ことしは何時になっても出てこない・・・といってもスーパーなどではハウスものが売られているがm、、小生がとりわけ好むものは、香りが立つ路地物である。

いつも入手しに行く伊吹山麓に幾度となく行ってはみたが、いつも空振り、仕方なく帰ってくる今年であった。

昨日は念のためあらかじめ問い合わせると「あるというではないか」、慶び勇んで、大量に・・・といっても保存の限度内で沢山仕入れてきた、ほんの出始めの「茗荷」である。
まだ小ぶりで、通常の多さの3分の2程度であるが、路地ものゆえに香りは非常に立つ。

薬味にするだけではもったいないので、酢漬けにした。これで当分楽しめることだろう。
秋になれば「秋茗荷」が出てくるので、「茗荷」は4ヶ月は楽しめる食材である。
このところ物忘れが激しくなってきたのは「茗荷」のせいではあるまい・・・

感動の余り、「お気に入りの器」に持ってみた。
「八角の染付けの伊万里」少し変形の皿というか鉢であるがデザインも素晴らしく、使い勝手もよく、模様の「唐草」は手書きで、裏面には「渦福」「角福』のマークがあるから、江戸時代のものと思われる。

by noanoa1970 | 2006-07-29 10:42 | 季節の栞 | Comments(0)

旬の食材・・・1「枝豆」

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新潟の先輩Kさんから送っていただいた「枝豆」1967年だから今から40年近くになる学生時代の夏休み、ちょうど今頃だったか、先輩Fさんの軽井沢の別荘で何人かが集まってた中に、Kさんがいて、軽井沢の帰りに「新潟」へ急遽行くことが決まった。

「三国峠」を越えればほんのすぐそこ・・・という言葉に乗せられて延々と走り続けて着いた夕食に出していただいたのが良く冷えたビールと、大量の「枝豆」であった。
「枝豆」はその頃でもそんなに沢山は食べることができなかった貴重な存在であった小生は、ビックリしたのだが、先輩は軽く・・・こんなもん売るほど有る・・という。

知らなかったが、新潟・・・先輩の住む地域では枝豆も特産らしい。
井戸水が現役だという話だから、豆腐も美味しいのではなかろうか。

その時の小生の町では到底味わうことが出来ない甘味の有る「枝豆」の味が忘れられなく、このことと、教えられて初めて徹夜マージャンをしていた時に降りしきっていた雨で、朝になって雨戸を開けると、橋の上を川が流れていたこと、近くの料亭風の店で美味しい「鯉料理」を生まれて初めて食べたことの思い出などをメールしたら、季節になれば枝豆送るとメールが届き、一昨日枝豆が到着した。

天候不順で例年より甘味が少ないとあったが、早速食べてみると、この近辺りでは味わえない甘みがあり、豆の味がキチンとした美味しい枝豆だった。「有機栽培」・・そして枝豆は「アナログ」であるというコメントがあったのがKさんらしく、その思いと一緒に枝豆を味わった。

枝豆を持った2つの皿は
◎微塵から草の印判染付け7寸皿
◎京都の実家から伝わった古い「粉引き」の7寸皿、この皿は、裏がコバルトブルー色というモダンなもの。家内の話では、ほんのたまに「すきやき」 をやる時にだけ使われたという。
物心ついたときからあるというから、半世紀以上の年齢には間違いない。

by noanoa1970 | 2006-07-29 10:21 | 「食」についてのエッセイ | Comments(0)