疑似ブラインドテスト・・・1

最初に聴くことになった曲は、R・コルサコフの「シェエラザード」。
初聴きのCDである。

この曲を初めて全曲、自分が購入した音盤で聴いたのが、イーゴル・マルケヴィッチ指揮のロンドン交響楽団の演奏。

残念ながらこの演奏録音は、いまだにCD復刻されてない。(と思う)

今ではあまり頻繁に聴く曲ではなくなったが、学生時代以前には、かなり聴いたもの。
録音の良さを売り物にする音盤の真骨頂的存在も手伝って、プレヴィン/VPO、デュトア/ロスアンジェルスフィルの演奏しか所有してない。

オリエンタルムードがあふれ、千夜一夜物語を聴いているような曲で、演奏もそれに従っているところの、・・・いずれも物語性ある劇的な演奏である。

しかし本日、聴いたものはそれとはまったく異なる演奏だ。

演奏は早めのインテンポ。

淡々と、・・・非劇的な音楽の進め方。

オリエンタル色がほとんど見えない演奏だ。

かなりザッハリッヒな演奏と見受けるが、この指揮者の独特な方言があり、
それは木管の演奏に現れる。

スラーとピリオドの使い方が今まで聞いてきた演奏とまるで異なるから、一種異次元・・・この点で異国情緒を表現したのかとも推測されるが、オリエンタル的ではなく、もっと・・・たとえばヨーロッパに住む非キリスト教系の民族が持つようなリズムになっている。

これは何れの木管も同じようなパターンだから、指揮者自身が意図したものであろう。
淡々と音楽が流れるのに、木管パートになると、突然音楽がつまずいたようになるのは、どうしたものか、この指揮者の意図をくみかねてしまう。

シェルヒェン的、あるいはシルヴェストリ風なところもあるが、それとはハッキリした違いがある。
テンポをほとんど動かさないところがそうだ。

これまであまり聴いてこなかった指揮者のようで、独特の方言にはなじみがない。

オケは学生オケと見まがうぐらいに、特に弦のアンサンブルが乱れる。
それに反し管楽器はかなり上手だ。

このころのプロオケの実力とはこの程度だったのかと、かなり不満である。

シェエラザードを聴くために、このCDを取り出すことは多分ないであろう。

・・・という印象結果に終わった。

タネ明
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アンタール・ドラティ指揮/ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
1937年録音。
この指揮者はなぜか小生にはなじめないことが多く、シュタルケルとのドヴォコンも、最近入手したたハイドン交響曲全集も、少し聴いただけで、ほとんど手を付けない状態だ。
相性の良くない指揮者というものがあるとすれば、ドラティは、その中に入ってしまうのかもしれない。
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by noanoa1970 | 2009-07-11 10:50 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)