忌野清志郎とオーティスレディング

先日訃報に接することとなってしまった忌野清志郎。
小生は彼の熱心な愛好者ではないのだけれど、彼の音楽を聴いていて思うことがあった。
それは彼の「スローバラード」という曲。

聴いた瞬間、小生ははかつて・・・1960年代に一世を風靡した多くのソウルシンガーの中で特に短命だったがはっきりとした言葉遣いで、それこそソウルフルな歌を歌った「オーティスレディング」にどこかしら似ているものを感じていた。


オーティスのI've Been Loving You too Long 、Try a Little Tenderness を聞いてみるとそのことがよくわかるはずだ。



不思議なことに「オーティスレディング」でtoutubeを検索すると、忌野清志郎がたくさん出てきて、中に思いがけないものを発見。
以下がそれである。



「ドッグオブザベイ」は確か1967か8年に全米チャート1位にランクされた曲で、彼が飛行機事故で死ぬ少し前に録音されたもの。

ラジオからは毎晩のようにこの曲が流れていたことがあった。


スローバラードから想像した通り、忌野清志郎はオーティスから多大な影響を受けていたと、ものの本には書かれている。

オーティスが日本人に認知されるようになったのは恐らく「ドッグオブザベイ」のヒットだったであろうから、さすれば忌野清志郎は高校1年か2年の時からすでにオーティスを聴いていたことになる。

このころソウルはようやく認知されたばかり、R&Bという言葉が一般的ではなかったった時代だから忌野清志郎の早熟さがうかがい知れる。

オーティスと忌野清志郎に共通するのは、言葉の使い方の巧みさで、特に忌野清志郎はどの曲でもその菓子の意味合いがよくわかる歌い方。
それに加えて音楽的に破たんしてないことが素晴らしいところであろう。

日本語でロックやブルースそしてフォークを歌う歌い手は多いが、こういう歌い手はそうはいない。
特にポップスやロックでは皆無といってよいだろう。
何れもが何かを犠牲にして音を作っており、中には歌わなくても・・・超え=楽器の延長であるだけのものもいる。

そういう意味からしても、惜しい逸材をなくしてしまったものだと悔やまれる。

[PR]

by noanoa1970 | 2009-05-13 17:32 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)