シルクロードに思いを馳せて

かってシルクロードにおける東西の分岐地区として、またオアシス都市として栄えたという「敦煌」がある。

シルクロードの覇者たち諸民族は、この地を制圧統治することで繁栄してきた。
月氏、匈奴、漢、三国、唐、五胡十六国、吐蕃、宋、北魏などなどかの血の支配を争ってきた民族は数知れない。

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西夏壁画による西夏の風俗

中でも宋時代に起こった西夏という、いわば幻の国家はその存在がわずか200年弱に満たないことや、近世紀になってようやく解読されたたという西夏文字を持つ進んだ軍事・文化国家だったともいわれる。

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「鈴」は漢字では金偏だが、西夏文字では音偏であらわす。漢字とは異なり、理屈ではなく感覚に近いようだ。
こうして文字を並べたのを見ると、非常に美しい。

西夏が繁栄した理由は,東西交通の要路を占めたシルクロードの中継地点を征服したことであり、したがって西方と宋・遼(金)とのあいだに立って中継貿易の利を得ていたためとされる。

特に中国文化、教育を積極的に取り入れる政策をとり、仏教・儒教を基調とした西夏文化が栄えることとなった。

黒水城・敦煌などには仏教美術関係の遺蹟があって西夏文化の特性を示している。

短命に終わった国家だから、よほど中国周辺民族誌に興味がある人以外には、あまり知られない存在の西夏であるが、小生はとても興味を持っている。

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本日は西夏という幻のシルクロード国家に思いを馳せて、小澤征爾/ボストン交響楽団で、呉祖強作曲 琵琶協奏曲 「草原の小姉妹」 を聴くことにした。

この草原とはモンゴルの草原といわれているが、この際それはさておくことにする。
しかし皮肉にも西夏はモンゴル帝国によって滅ぼされた。

姉妹が草原で羊を放牧していると,突然強風がやってくる。姉妹は羊を守るために必死で強風と戦う,甲斐あってようやく風が去って良い天気になったというような、姉妹と羊とシルクロードの美しい草原を表現したもの。
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by noanoa1970 | 2009-01-29 12:04 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)