ブリュートナー製ピアノを聴き続けて

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ここ3日ほどブリュートナーのピアノをベートーヴェンのソナタとシューベルトのそれで聞き続け、ようやく音の特徴が分かったような気がした。

先日のブログで、高域が柔らかいという表現をしたのだけれど、そうではなく「高域の音が泣いている」ような感触があるのだ。

小生が聞いている、ディーター・ツェヒリンの弾く録音に限ってい追えば、時々弦楽器のフラジオレット(ハーモニクス)のような響きを出すことがあり、そのせいもあるのだけれど、切ない女性の嘆きの声のように感じるところ多し。

しかし中低音は他のピアノを圧倒するような迫力が再現され、ダイナミクスに富んでいるから、このピアノなかなか素晴らしい。

ドイツの知恵と技術が、共鳴板を形成している自然の木材と高いレベルで調和した結果であろう。

ダイナミックで情熱的ななベートーヴェンにも、鳴きの入ったシューベルトにもかなりの相性である。

シューベルトのD960・B-Dur最後のピアノソナタを聴くと、自然に涙腺が緩むようで困るほどだ。

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by noanoa1970 | 2008-12-28 17:23 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(4)

Commented by HABABI at 2008-12-28 22:55 x
sawyerさんの記事から興味を覚え、ツェヒリンのシューベルトのピアノソナタ全集をHMVに注文しました。年内に届くと思うので、楽しみに待つことにします。
Commented by noanoa1970 at 2008-12-29 10:04
今日も朝からツェヒリンのベートーヴェンを12番から聞いています。多少曲によってバラツキはあるものの、水準は至極高いと思います。シューベルトはさらに完成度が高いように思いますので、楽しみにしてください。
Commented by HABABI at 2008-12-30 23:03 x
今日、CDが届きました。最初の1枚から聴き始めましたが、ピアノの音がとても綺麗に録れた録音だと思います。中音域の音が柔らかく響き、低音域は、金属的な「ビーン」という音ではないものの、演奏者の意図に従って強い音も出ていると思います。
二つの楽章からなるD 566では、両楽章ともにベートーヴェンのピアノソナタの第1楽章の出だしの旋律に似た音型が繰り返されるので、それらを面白く聴きながら、綺麗な響きを楽しみました。
いいCDを紹介頂き、ありがとうございます。
Commented by noanoa1970 at 2008-12-31 10:34
HABABIさん
お気に召していただいてよかったです。
少々無骨ですが、小生は好きな演奏です。録音年代の割には録音も良いのではないでしょうか。