超レア音盤か

裏庭ではなく、URANIAという米国のレコード会社のもの。
今はCD復刻もされてないようだが、オールドレコードファンには懐かしく、少し羨望のある、そしてかなり珍しい音源をもとにレコード化したメーカーである。

ジャケットも手書きのイラスト風のものが多く、決して垢ぬけはしなかったが、URANIAのエロイカは、フルトベングラーファンの間では有名なレコードであった。

すべてがそうであるかはわからないが、まるでSPレコードのような重量感があって、80年代のウスッペラなレコードの2倍ほどの重さがあり、かなりの安定感がある。

ただし歴史的録音が多く、また多分マスターはオリジナルではないだろうと思われるから、そこそこの音質ではあるが、輸入盤としての音質の素晴らしさはない。

F・コンヴィチュニーのさまざまな録音を集めていた時に入手したLP、おそらくはSPからの焼き直しだろうと思われるこのLPを最近聞いている。

スクラッチ音や、擦り切れたような針音は激しいが、いかにもOFFマイク録音の、戦後のドイツを彷彿させるような音が聞こえる演奏で、古めかしいのだがなかなかのワーグナーである。

この2枚のレコードはいずれもワーグナー「ニーベルンゲンの指輪」、VPL2はパルジファルの音楽も収録されている。

管弦楽団は
ミュンヘン国立歌劇場管弦楽団となっているが、このオケがミュンヘンフィルを母体としたものか、バイエルン国立歌劇場管弦楽団なのか、はてまた当時はこのような名前のオケが存在したが、今はなくなっているのか、さっぱりわからない。

ドイツのオケは数多く存在するし、旧西と東で同じ名称のオケがあったり、統一後東西南北の放送局の名前を冠にしたものが多いため、小生はかなり混乱することが多い。

この録音で不思議なことは、このハイライト盤の大本の録音のことである。
ハイライト専用に録音されたものなのか、それとももっと大がかりな・・・たとえば「指輪」の全曲録音は、コベントガーデン管弦楽団との演奏の存在が確認されていて、小生は「ラインの黄金」だけは裏青盤で所有している。

しかしこのミュンヘンのオケのものは、ディスコグラフィーでも確認できないし、かって世の中に出たことは一度もないと思われる。

コンヴィチュニーの録音は、ソ連が持って行ったままになっているものも多いと思われるから、このあたりで是非とも市場に出してほしいと願うものである。

収録されているものの中から、「ジークフリート牧歌」を聞いてみると、1960年ごろウイーン交響楽団と録音したステレオ録音と、ほとんど似かよった演奏スタイルであることに驚嘆してしまった。

恐らくこのURANIAのモノラル録音は1950年代初期のものだと思われ、10年時を経てオケも異なるのに、ほとんど変化させない、頑固で強靭な解釈は好感が持てた。

雑音の多いLPだが、CD全盛の中、たまにはこのようなものも悪くない。
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by noanoa1970 | 2008-11-15 15:35 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)