非ロシア系指揮者のロシアもの・・・貴重な音源

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写真は1962年にコロムビアから発売となった「世界名曲大全集」というLP50枚組のセットの中の1枚。

すでに70%は廃棄されてしまって、残ったのは17枚であるが、その中に今となっては非常に貴重なものがある。

これはたぶん永遠にCD復刻などはされないだろうから、ここに記しておくことにした。

先のブログに書いたレオポルド・ルートビッヒのチャイコフスキー、ブラームスも、このLPに収録されていたが、「ロシア管弦楽名曲集」とタイトルされた上記アルバムには、復刻ルートビッヒのチャイコフスキー5番交響曲のカップリングとなっている「トーマス・シャーマン」とハンブルグ国立管弦楽団の演奏で、「イタリア奇想曲」が収録されている。

「シャーマン」・・・どこかで聞いた名前の指揮者だと思い起こして見ると、やはり同じ指揮者の演奏がLPで存在した。
しかもオケは同じハンブルグ国立管弦楽団でチャイコフスキーの「スラブ行進曲」そして序曲「1812年」であった。

他には・・・と思って見返してみると、なんとも珍しい指揮者の名前が・・・
「ゲオルグ・ルートビッヒ・ヨッフム」がベルリン交響楽団(おそらく西ドイツの)を指揮したボロディンの有名な交響詩「中央アジアの草原にて」

そしてフランス音楽で知られるピエール・デルヴォーが何とも珍しい、北ドイツのハンブルグ国立管弦楽団を指揮してボロディンのオペラ、イーゴリ公から「ダッタン人の踊り」を演奏したもの。

以上のカップリングのLPを再確認した。

当時は、演奏のよし悪しというより、ほとんど初めて接する(中央アジアの・・は、中学1年音楽の時間に聞いた)ロシア音楽に、何かしら感動を覚えたものだったから、彼ら非有名演奏家ではあったが、あまり気にはしなかった。

しかし周囲の音楽好きの友達が、家から有名演奏家・・・オーマンディ、カラヤン、セルなどが有名オケを指揮したレコードを持ってきて、小生のレコードをけなしたころから、演奏家のブランドに着目せざるを得なくなってきたころでもあった。

レコード1枚の価格がそれに輪をかけていて、小生の全集は50枚で5万円だから1枚が1000円という廉価、当時は「廉価盤」の存在すらなかった時代だったから、この全集は格安であった。

だから友達が持ってくる1枚2800円とか3000円という定価のレコードに比べて、すべてが見劣りがするものと思っていたのも事実であった。(レコードジャケットを見てもそれはハッキリしていることだった)

それら有名ブランドの演奏は今でも割ときちんと復刻されているようだが、小生の所有する演奏家たちのものは、後に廉価版発売は細々とされたようだが、ほとんど復刻されずに今に至っている。

たぶんもうマスター音源が見つからないのか、本日挙げたものなどは、廉価版にすらなってなかった状態であった。

オイゲン・ヨッフムの弟で、ブルックナーの演奏が定評のあるゲオルグ・ヨッフム、知られざる指揮者シャーマン、デルヴォーがドイツのオケを振った珍しいロシアものなど、このLP今では相当貴重なものになっている。

改めて聞くその演奏も、「中堅」なと呼ぶのをためらうほど、しっかりとしたそして聞かせどころを心得た、聴いていて楽しい演奏である。

この演奏を含め、コロムビアの全集ではチェロの「ナバラ、マヒューラ」、バイオリンの「ヴァルガ、ジークフリートボリース」といった隠れた名演奏家たちの貴重な録音もこの全集にはあった。

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by noanoa1970 | 2008-11-04 11:59 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)