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40年ぶりの顔合わせ

一昨日昨日と京都銀閣寺畔の白沙村荘時代のバイト仲間が40年ぶりに集まった。
中には京都来訪自体が40年ぶりという不届き者もいて驚いたのはともかく、とても楽しい思い出話のひと時を過ごすこととなった。

白沙村荘の菩提寺であり、吉兆の湯木貞一が手ほどきを受けたカリスマ的村瀬禅尼が作る「ゴマ豆腐」が有名となった精進料理の「ほんまもん」の元祖、「月心寺」ヘ行く予定であったが、手違いで行けなくなったのは残念だったが、白沙村荘(現橋本関節記念館)橋本妙館長が我々のためにテークアウトで、月心寺の料理を運んでくれた。

庭園を眺めながら、料理を味わいながら、うまい日本酒を飲みながら8時間も滞在して昔の思い出話に花を咲かせたのだった。

勝手知ったる他人の家だから、酒が無くなると誰かが台所に行って酒を持ってくるし、
同時代を過ごした女性たちもやってきて、一緒に楽しい時を過ごすことができた。

庭は白洲正子がその昔いっていたように「適度に荒れた感じがいい」。
往々にして京都の庭園は、寸分の隙もないほど手入れされていて、眺めるのはよいのだは人を拒むようなところが多いものだが、白沙村荘の庭園は人を暖かく迎え入れるそんな懐の深いものだ。

やはり自然と一体となる・・・そんな関節の心象なのだろうと強く思うものだ。

われわれのバイト時代には見通すことができた「如意が岳」=大文字の山の「大」の字は、木立に塞がれて長い間見えなくなっていたが、庭園中央の大きな鯉が遊泳する池も手入れされ、昔の面影を残すことができたようだが、やはり年月には勝てずところどころ損傷もある。

大がかりな修復も時が来れば必要になると思うのだが、この先どうなる事やら大変心配なことである。

3000坪の庭園と家屋、関節の残した美術品の維持管理は想像を遥かに越えた苦労があることだろう。


NOANOAで待ち合わせ、オープンテラスでワインとピザでランチ
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橋本妙館長と白沙村荘庭園にて
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庭園南側から大画室を望む
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茶室「問魚亭」から鎌倉時代の七重の石塔を見る
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ずいぶん数が減ってしまった、竹林の中の石仏
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1970小生がギャラリー目的で作られた古い洋館を改装して始めたNOANOA
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当時と同じ蔦が、いい具合に絡まっていて趣を出している
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NOANOAの入口の大きな扉、中の戸をあけると店に入ることができる
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5年ほど前にできたNOANOA新館
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表通りからみたNOANOA。奥が旧館右手に新館
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白沙村荘母屋から庭園を見る
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月心寺村瀬安寿の手になる精進料理
写真を撮るのを忘れたが、ゴマ豆腐は安寿さん自らの手になるものだそうだ
朝4時から起きて作ったという
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白沙村荘に会した一同の写真
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by noanoa1970 | 2008-10-06 15:48 | 白沙村荘随想 | Comments(0)