8と16

コメンテーターとしてよく出演している、毎日新聞社論説委員、与良正男氏が、先日ある番組で、「木村カエラ」について述べているのを耳にした。

氏によると、彼女は最近では珍しく「8ビートの曲、あるいはバラードを歌わせると素晴らしい歌い手である」、「最近は16ビートの曲ばかりがあふれる中で、私は『木村カエラ』という歌い手に注目している。…というような発言をしていたのを聞いた。

彼は1957年生まれだから小生より一回り若いので、最近の音楽を聴くのは当然といえば当然なのだが、「木村カエラ」という固有名詞が出てきたことに、少し驚いたものだった。

小生がこの歌い手を知ったのは「加藤和彦」が「サディスティック・ミカ・バンド」再結成で、彼女をメインボーカリストとして起用したということを、ラジオで聞いたことによるもの。

加藤はその理由として、彼女の日本語の発音がきれいで、よくわかるからであると言っていて、それで興味を持ち往年の名曲「タイムマシンにおねがい」を聞いたことに始まった。

与良氏が「タイムマシンにおねがい」を聞いて、8ビートの曲を歌わすと素晴らしいと思ったか否かはわからないが、かなり聞き込んだ上での発言であろう。

中で、小生が感心したのは、与良氏の8ビートと16ビートの違いを意識した発言であった。

彼の姿と普段の言動からは、とても想像不可能な少し突っ込んだ8と16ビートの音楽の言及は、相当音楽を知ってないとわからないことであるからだ。

「リズム」は小生の経験からしても、相当厄介で、先に書いた「ヘミオラ」を体感可能になる(まだ聞き逃すことはたくさんある)までには、相当の訓練を要したし、8ビートと16ビートを聞き分けるのも相当難しいからである。

たとえばアップテンポの8ビートとスローテンポの16ビートを、間違いなく正確に聞き分けられる人は、あまり多くないと思うところもある。

理屈でわかっても、音楽が流れると、メロディーラインやドラムスのそれぞれのパートの複雑な拍の刻み方で、耳がごまかされることがある。

8でも16でも関係ない、音楽がよければそれでよい・・・と言いたいところだが、しかし、8ビートとか16ビートとかの言葉がいたるところで、最近の音楽を語るシーンでよく見かけられる。(そういえば4ビートに関してはあまり聞こえなくなってしまった)

そしてかなりのウエイトで、いわゆるキーワード的に使われることも多い。
与良氏の発言なども、その部類に入るだろうが、一般の視聴者にこの意味と違いは、数字の差以外は、あまり理解されてないようにどうしても思ってしまうから、いつもと違って音楽に関しては、与良氏の少し高踏的部分を感じることとなってしまった。(俺は音楽に精通している的なアピールを少々感じた)

そこで、自身の確認と勉強にと、わかりやすいものを探すうちに、思いついたのが、いつも世話になっているyoutubeだ。

もしかしたら、ここにわかりやすい実演があるのでは?という勘だけを頼りに検索すると、お見事!、ドラムスの実演の画像があるではないか。

それで本日のお勉強は
「8ビートと16ビートの違いを体感する」ことにした。

わかりやすい所で、先ずは8ビートスローテンポ


同じく8ビートミディアムテンポ


次は16ビートミディアムテンポ


16ビートガハイテンポ

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by noanoa1970 | 2008-09-15 14:08 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)