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角界の不祥事続き・・・だが

大麻の吸引事件がマスコミをにぎわしている。
60年代の終わりごろ、この大麻は学生の間にも広がっていたことがある。
「麻薬」あるいは「覚せい剤」とは違うのだという理屈もあったし、比較的入手しやすかったのも手伝ってか、男女の差はなく、当時流行った「サイケ喫茶」で大麻を吸引する姿を目撃したことが幾度もある。

大麻は「麻」の葉や花弁からとるのだろうし、「麻」はリネンといわれるように、昔から綿とともに使われてきた素材である。

アイリッシュリネンの帆布でできた京都の老舗、「一澤帆布」のトートバッグは、愛用者も多いと思う。

おそらく我が国でも、古来から使われ、そのために栽培をしたものと想像される。

大麻と相撲は古代から関係があって、それは当麻蹴速と野見宿彌の力比べに象徴されるだろう。

つまり相撲と大麻は、大昔から切り離すことのできない関係にあったという仮説が成り立つことになるのだ。

古事記にも登場する「当麻蹴速」と「野見宿彌」の力比べが相撲発祥の始まりとなったと聞いて育ってきた小生は、この事件を聞いてすぐに「当麻蹴速」(タイマのケハヤ)のことを思い出した。

「当麻蹴速と野見宿彌」力比べのあらまし
垂仁天皇7年秋7月己巳朔乙亥(7月7日)大和国の当麻邑(たいまのむら)に住み、強力を誇って「ひたぶるに生死を問わず力比べせむ」と闘争を欲していたが、垂仁天皇の命により出雲国の野見宿禰と角力(日本書紀では捔力)で対戦することになり、互いに蹴り合った後に、腰を踏み折られたという。当麻蹴速の土地は没収されて、勝者の野見宿禰の土地となる。

蹴速の支配する土地当麻邑は「大和」にあり、一方「宿彌」は出雲国の人物であるとされる。

出雲と大和は、お互い列島支配の派遣を競ったところであるから、この説話は何かの「権力抗争の代理戦争」である可能性もある。

また「野見宿禰」(ノミのスクネ)とは「蚤」と「スクネ」という言葉から、体格の小さい、つまり出雲の弱小の支配者のようにも思われ、この話は小が大を制したという、トピックス的な逸話であったのかもしれない。

服部という性は、機・秦・服織部(ハタオリベ)が語源というように、古来人間の着物はとても重要で、3大素材として綿、絹そして麻は重要であったことだろう。

どうもこの話は「麻栽培」の権利、あるいはそれに適した土地をめぐる争いのように、小生には思われる。

それに加えて、麻の葉及び花冠に含まれるテトラヒドロカンナビノール成分を吸収可能にするため、乾燥させた「大麻」=「マリファナ」は、権力支配のツールとして、あるいは神事に都合が最適なものであったのだろう。

ひょっとしたら、権力支配、そして神事に用いるツールとして、古来からマリファナは重要な秘薬で、大麻は服の素材となる「麻」を採取するのと同様、密かに大麻=マリファナを製造するためにも栽培されたのではないだろうか。

ちなみに、ヒンズー教国、イズラム教国のかなりの国は、マリファナを宗教儀式の必需品として使用しているようであるし、EU諸国でも少し前までは合法とされていたようであった。

またある識者の説によると、マリファナを禁止すると、有害ドラックに向かうから、必要悪であると言っていることを聞いたことがある。
また「タバコ」と比較すると、毒性、常習性、健康的側面でタバコより害は少ないとされる見解もある。
マリファナの過剰摂取によって、死亡したり、恒久的な損傷を被ったとする報告は現在までにないという。

法律で決められたことにだから、それに違反する行為があったとすれば、許されるべきではないことはもちろんであるのだが、マスコミはこぞってマリファナ(大麻)と、有害ドラッグ(アヘンやコカイン、覚せい剤)を、わざと混同しているのか、ごちゃまぜにして大袈裟に騒ぎ立てるのもなんだか変な感じがする。(小生に言わせれば、こういうところが「マスコミの確信犯性質」であるということだ)

違法ドラッグの種類について、もう少し知っておかないと、何でもかんでも同じ次元でしか捉えられない、すなわち「腫れ物に触る」かのような、あるいは「熱ものに懲りてなますを吹く」といった、感受性の鈍い人間になり下がってしまうから、気をつけたほうがよいだろう。

政府が認める「タバコ」と認めない(違法とする)「マリファナ」は、恐らくは、同じ水平線上に存在するもの、・・・そのようにに思わぬでもない。
小生はマリファナをやったことはないが、今まで学んだところによれば、そのような結論にならざるを得ない。

「マリファナ」が違法なら、「タバコ」も違法であるべきだろう。

「タバコ」は政府が認めた「合法ドラッグ」であるといってもいいのかもしれない。

タバコ1箱1000円にしても、愛煙家の数はそんなに目減りしないだろう、したがって歳入が増えるであろうという見解は、タバコの常習性が、ものすごく強いという証拠で、政府や某党の某代議士は、このあたりの確固たる情報を、厚生省の役人や、研究者から仕入れている可能性も十分考えられる。

by noanoa1970 | 2008-09-08 15:49 | トピックス | Comments(4)

Commented by 774 at 2008-09-10 05:58 x
突然ですが、イスラームに「教」を付けるのは意味の重複になると思います。もっとも私は年に盆暮れ正月と3回くらいしか拝まないのですが…トホホ
Commented by 774 at 2008-09-10 06:03 x
大麻禁止の理由の一つに向精神作用もあるのですが、化学繊維普及との関連も有るとか無いとか?
http://www.new-age-trading.com/hemp/01.html
大麻規制の理由:石油産業の政治的陰謀
もっとも↑は、合法化支持で、ニュ〜・エイジャ〜←胡散臭い…。
さらに『陰謀論』者ですし…。

Commented by 774 at 2008-09-10 06:15 x
ちなみに煙草ですが、最近は砂布巾状態で嗅ぎ煙草をたまに使うくらいです。ニコチン摂取にはかなりの効き目です。映画館でもOKです。葉巻もちょっと吸うので紙巻きたばこは、『すいません』ガラムが好きです。
Commented by noanoa1970 at 2008-09-10 08:46
>イスラームに「教」を付けるのは意味の重複になる・・・
それは存じ上げませんでした。大概の書物でも「イスラム教」、「イスラム教徒」と書かれているので、真に受けておりました。雑誌「インサイダー」の編集長「高野孟」が大麻合法化支持者とは、小生も驚きました。