As Tears Go By

北京オリンピックも昨日終って、小生は昔見た映画「北京の55日」を思い出しつつ、その背景の「義和団事件」について、アレコレ調べていたのだが、どうもまだすっきろしない点が多いので、そのネタについては、別の機会にすることにした。

それで、たまたま浮かんだ、小生の好きな曲から、ローリングストーンズの曲について。

映画「カサ・ブランカ」の主題歌、As Time Goes Byという名曲もあったが、それとよく似た題名の曲が1960年代、ローリングストーンズによって歌われた。

この曲はミックジャガーの恋人であった、そしてストーンズのマドンナ的存在でもあった、「マリアンヌ・フェイスフル」のために、捧げられた曲でもあった。

邦題は「涙流れて」だったと思うが、ストーンズにしては大変珍しい、イギリス民謡調の美しいバラードで、子供の遊ぶ姿を眺める・・・大人になった自分が、(昔のあどけない頃の自分を思い出し)涙が自然にあふれてきた・・・という内容の歌詞である。

いかに今の自分が純な感性を忘れてしまったかを、思い起こされる、そんな術科医の歌とも取れるし、何よりも美しいメロディには、なにかしら心打つところがある。

youtubeで検索すると、意外と多くのどうががあっ宝、リンクすることにする。

(下記の3つの、文字の色が変わっているところを、それぞれクリックすると、youtubeにリンクします)

まずはストーンズオリジナル
アコースティックギターのイントロが物悲しい。
ミックジャガーは、驚くほどしっとりと歌っているし、弦のバック演奏も、雰囲気を盛り上げる



次は歌を贈られた本人「マリアンヌ・フェイスフル」自身が歌ったもの。
歌手、女優としても活躍したが・・・・
ポールアンカが総合司会をする番組で、ブライアン・エプスタインが彼女を紹介する。まだこのころ彼女は20代の初めごろだろう。清楚でとてもかわいい。曲はまるでフィルスペクターのウォールサウンド、アメリカンポップスのよう。



次はマリアン・フェイスフルがそれから40年近くたってからのもの。
小生はこのころ出したアルバムを入手して、その中に「涙あふれて」も入っていたが、姿かたちの変化は仕方がないとしても、声の驚くべき変化に、しばし呆然としたことがあった。


一説によると、彼女の声のこれほどの変化を即した原因として、失恋、逃避、そして度重なる麻薬服用があるという。

彼女は貴族階級出身の家の娘だったというが、何が彼女をそんな目にあわせたのだろう。

ゴダールの映画で、アランドロンと共演したほどの彼女だったから、そのまま行けば、歌と芝居で活躍し、大女優となっていたであろうに。

やはり陰に男とそして麻薬があったのだろうか。
それでも2000年代には、見事回復し、ライブも、そしてレコーディングもこなし、チーフタンズとの共演では「3隻の船を見た」というアイルランドの古謡を歌っていたことが記憶に新しい。

しかし人間の声変りは、想像をはるかに超えるところに存在するものだと、改めて知ったのが、マリアンヌ・フェイスフルにおいてであった。

新旧の彼女の歌声を見聞きすると、文字通りAs Tears Go By 状態となるようだ。

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by noanoa1970 | 2008-08-25 12:26 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)