ベートーヴェンの秘曲を聞く・・・3

ホ長調のピアノ協奏曲は、5番の「皇帝」が有名である。
そしてこの曲は、小生の家に最初にやってきたLPレコードでもあった。

それまでは、ドーナッツ盤で映画音楽を聞き、ステレオ所属の見本盤で、オケのチューニングや、通俗名曲の一部を楽しんでいただけだっが、ある日母親が町に買い物に行ったついでに、あるレコード屋のバーゲンセールで入手してきたのが、ゼルキンとオーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団の「皇帝」で、余白には「月光」ソナタが入っていた。

玄関を入ると、母親は得意げに、LPの包を示しながら、レコード買ってきた、何か分かる?というので、小生はちょうどその頃、学校で聴いていたハイドンの弦楽四重奏「皇帝」の二楽章がとても気に入っていたので、なんとなくそれしか浮かばなくて、「皇帝」と答えた。

そのときの母親の顔は・・まるで小生を占い師か天才少年のごとく思ったように、ビックリして「どうしてそんなことが分かるの」と叫ぶのだった。

無論小生は種明かしをしなかったから、多分母親は、そのとき小生を不思議な少年だと思ったに違いない。
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by noanoa1970 | 2008-04-06 09:51 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)