Don't Let Me Be Misunderstood

最近TVのCMで使われる曲に、オールディーズが多くなってきたように感じる。
責任プロデューサーに、われわれの年代が多くなったのか、著作権が切れたことが理由なのか、今の若い人たちにも、目新しいものを喚起させるのが目的なのか、・・・

まあ、それらの複合体がなせる所存だと思うが、とりわけ印象的なのは、某車メーカーで使われるギタートレモロのイントロ。

これはあの個性豊かな、アニマルズのエリックバードンが、だみ声で歌っていた邦名「悲しき願い」のイントロ部分だ。

1960年代中ごろ、小生が高校生になったばかりのときだった。

尾藤イサオが日本語のカヴァーを出し、ザ・ヒットパレードでは、上位を占めていたように記憶するが、やはりオリジナルの凄さにかなうものではなく、日本語ヴァージョンを頼りに、英語の歌詞の意味をボンヤリと類推したが、どうしても英語で歌いたくてやっと覚えた箇所が「Oh Lord Preas Don't Let Me Be Misunderstood 」・・日本語訳で、「(どうにもこうにもなりゃしない、)みんなおいらが悪いのさ」の部分であった。

歌詞と音がピタリとマッチングしていて、「オーロードプリーズドンレッミービーミスアンダーストゥッド」という発音だけはナントカ出来たし、この部分の意味はどうやらわかったのだった。

大学生になったあるとき、この部分だけを何気なく口ずさむと、耳ざとい友人が「お前凄いな・・・」と感心したように言ったのを、なんだか心地良く聞いたことを思い出すが、正直この部分だけしか知らないとは、いえなかった思い出がある。

さらにこのアニマルズの原曲をカバーし、ディスコサウンド風にアレンジし、1977年ヒットしたサンタ・エスメラルダ (santa esmeralda)のものがある。

CMではイントロの部分しか聞こえてこないので、どちらのものを使用したのか、気になってyoutubeで聞いて調べてみたが、どうも両方とも違うように思えた。
しかし癖の・・・アニマルズは、ギターイントロのトレモロでさえブルーズっぽいので、もしどちらかとするならば、素直にやっているように感じるエスメラルダのyoutubeにあるものとは、別バージョンのもののように思える。

TVCMでの使用等は、どちらでもいいのだが、しかしやはり小生は、アニマルズが・・・あのアニマルズのゲーリーバードンのブルージーな声と歌唱法に心惹かれるのである。

アニマルズのもう一つのヒット曲、「朝日の当たる家」は、ディランオリジナルで、他のミュジシャンたちもカバーしているが、アニマルズのギタートレモロによるイントロは、バードンのしわがれ声とあいまって、他を寄せ付けない魅力を今も持ち続けている。


今ひとつは、今が「光のタイミング」と某電話会社の光インターネットのCMで、長澤まさみが歌い語るような仕草をするものがあるが、50代以上のポップスファンの方ならすぐにお察しのように、アレは1960年にジミー・ジョーンズがヒットさせた「グッドタイミング」という曲だ。

わが国ではダニー飯田とパラダイスキングをバックに、「すてきなタイミング」という邦名で坂本九が歌っていて、
前奏の後、「オンユーニースタイミングアティカティカティカツゥーユー
タイミンアタカタカタカタカこの世で一番肝心なのは、素敵なタイミング」~頑固親父が可愛がる、箱入り娘を、コッソリデートに誘うのも、いるのはタイミング・・・と今でもハッキリ覚えている。

しかしオリジナルのジミージョーンズの歌う「タカタカタカタカ」の部分のファルセットボイスが、坂本では出し切れず、当時の国産歌手の限界を感じていたのも事実であった。

少し前には某携帯電話2社ともが、オールディーズを使用していたし、これからもオールディーズは、世代を超えて受け入れられるものを持っているのかもしれない・・・そんな幻想を、思わず沸きたてられるこの頃である。

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by noanoa1970 | 2008-03-06 14:53 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)