長浜・鳥喜多のカツドン
盆梅展の会場慶雲館に行く前に昼食をと思い、いつも行く商店街の中の蕎麦屋にいくも、あいにく定休日だった。
この蕎麦屋は、そばつゆを関東関西の2通り用意していて、好みのそばつゆで蕎麦を出すところで、今まで越前の玄蕎麦を使っていたのだが、ここのところ地元伊吹山のふもとで栽培したそば粉を使うというので楽しみにしていた。
去年伊吹山麓で始めてみた広大な蕎麦畑に感動し、ここで取れた蕎麦はどこに行ってしまうのだろうと、気になっていたが、彦根の大きな蕎麦屋に殆ど引き取られていると聞き、比米に行かなくては食べられないのかと、少々残念に思っていたが、すぐ地元の長浜で食べられるのであれば、かなり期待が出来そうだ。
並ぶのが嫌な性格なので、いつもなら辞めるのだが、すでに蕎麦屋に振られた後だから、仕方なく待つこと15分。
回転が速いのは、とてもよいことと思いながら、18席しかない店の二人用の小さなテーブルに落ち着く。
観光客、出張族風サラリーマンが殆ど100%、古ぼけた民家のようなところで、老年の親父と息子二人でやっていたのは、20年以上前のこと。
10年ほど前に店を改装して数年後、親父がなくなってから、いい年になった息子が、がんばっている店だ。
TVでこの店を取り上げ、親父がインタビューを受けていた映像が流されたときに、すでに親父は無くなっていたという悲しい思い出がある。
来客の恐らく、100%に近い人が「親子丼」を注文するが、小生は親子丼と、その昔地元の高校生から聞いた、隠れ名物「カツドン」を来るたびに交代で注文するようになった。
肉は薄く、トンカツを食べているという感触はないものの、高級店で出すカツドンとは違った・・・・そう・なんとも懐かしい味がするカツドンなのだ。
カツはどんな場合でも揚げ置きすることなく、注文を聞いて方揚げてくれるから、カリットした感触が味わえるし、親子丼の出しの利いたタレと卵の調理技術が加わるから、えもいわれぬ「庶民グルメ」が堪能できる。
おまけに、余り胃に負担がかからないから、中高年に向いている。
by noanoa1970 | 2008-02-22 12:21 | 「食」についてのエッセイ | Comments(2)
こちら、カツ丼もあるんですね。
長浜に行った時に入ろうとしましたがやはり10人以上ならんでいたので断念。
回転がいいのなら待てばヨカッタです。
今度は挑戦してみます。