冬・・・長浜
この季節長浜に行くと、(20数年通っていても、やはり観光客として見られるのだろう)行く先ごとに、「盆梅展」を観に着たのか、あるいは馬酔木展を観に来たのかと聞かれることが多い。
しかし小生、いまだかってこの「花の展覧会」を一度足りと観たことがなかった。
いつも骨董屋や商店街を散策しながら、何か面白そうなものを見つけるのを、この上ない慶びとしてきたのだった。
先日「加川良」ライブが長浜の曳山博物館内の小さな会場で行われることを知り、電話で予約したチケットを取りがてら、長浜に向かった。
この季節は、去年見ることが出来た長浜の旧家安藤家に有る、魯山人が逗留し、自ら設計して造ったという「小蘭亭」が開放される時期だが、今年は2008年2月8日~2008年2月17日とわずかな期間で、すでに終わっている。
そこで今年は「盆梅展」なるものを観ることにして、チケットを受け取った後、商店街を抜けたJR長浜駅の南にある「慶雲館」に向かった。
HPによると、慶雲館は、以下のような建物。
『本館は、明治20年2月21日明治天皇昭憲皇太后御同列で行幸になった由緒を有し「慶雲館」は伊藤博文公の命名になっている。
本館は寄棟造瓦葺二階建書院風の建築で園内には附属茶室を有している。
南庭の様式は池泉回遊式で築山を架している。
石組は豪華でその技術もまたすぐれた優秀な庭園であり明治45年京都の名匠植治、小川治兵衛氏の作庭になっている。
北庭は平庭になり特に巨石を配し、園内に松樹多く景観は豊かである。
館は南西方が湖に面し、東方は伊吹七尾の諸山に対し眺矚広闊勝状絶佳の景地である。』
京都の「白沙村荘」に良く似た池泉回遊式の大きな庭園があり、庭園には石の建造物が配される。
小生が頭に絵描いていた盆梅展のイメージと、実際はかなり異なっていて、というのは、盆梅というからせいぜい1メートルぐらいの盆栽の梅が並べてあると思い込んでいたが、(勿論そのくらいのものもあるにはあるが)予想していたものより、はるかに大きな、幹を見ると到底息をしているとは思えない、枯れてしまったような古木に、赤、白、ピンクの、ストレートなそして柳のようにしだれた梅の花が沢山咲き誇っていて、部屋は梅の香りで充満していて、鶯の気分のようになってしまった。
平日だが、盆梅展専用バスで観光客がとても多く、この時期の長浜はやはり盆梅展目当ての人で賑っていることを実感させられた。
by noanoa1970 | 2008-02-22 11:42 | 季節の栞 | Comments(0)