多度大社へ
ここのところ初詣は、いつの間にか元旦をはずしていくことになった。
4日の今朝、もう人出もそんなに多くないことを見越して、いつもの多度大社へ向かった。
随分前から気になっていたことがあって、そのことは神社に行ったときに不思議に思うのだが、日ごろ神社のお世話にならないせいで、いつの間にか忘れていて、今朝またそれを見て不思議に思ったので、早速調べてみた。
何かというと、それは神社の「鳥居」の形状が神社によって異なることだ。
2本目の横柱(正式名称を「貫」という)が横に突き抜けているものと、そうでないもの・・・大きくこの2つの形状の物が神社によって使い分けられている。
調べると、その謎はすぐに分かったが、かなり複雑に枝分かれしているらしい。
大きく神明鳥居系統と明神鳥居系統に別れ神明鳥居の代表格が伊勢神宮、そして明神鳥居は三輪神社であるそうだ。
しかもこの大分類の傘下には、変形スタイルの鳥居がなんと60種類もあるというから驚きだ。
神道宗教のシンボル鳥居の形状がそれぞれの神社によって異なる・・・八百万の神を祭った神社といえど、姿形が異なる物が統一されずに歴史をたどってきたことは、神道の独立性、自立性らしきものを感じることとなった。
多度大社は伊勢神宮と々形状だから、神明鳥居系統に当たる。
とてもシンプルで美しい形状だ。
鳥居の色についても「紅白」両方ある、多度大社は「白」である。
鳥居の色については、昔読みふけった八切止夫の著作を参考に、何れ書いてみたいと思っている。
多度大社は多度山の中腹に建立された神社。
小生は2007年1月のブログ「ヴォータンは何故片目なのか・・・1 」
そして
「初詣」で、
「多度大社」には「天目一箇命」が祭られていることから、多度大社には鍛治神が祭られているのではないかと書いたので、「多度大社」についてはそちらをご覧頂きたい。
気温は昨日よりも高くなった朝で、多度山には霧がかかっていて神秘的な雰囲気だ。
神社は山の中腹にあるので、急な階段を登っていくことになる。
この急坂で、毎年5月5日に開催される「上げ馬神事」、急な坂道を馬で駆け上がり豊作を占うもの。
社に続く参道は今では舗装されているが、その昔は大変だったろう事を想像させる。
社は2つある。
天津彦根命(天照大神の第3子)を主祭神とする社、そして天目一箇命(天津彦根命の子)を祀る別宮一目連神社であるが、社の規模は全く同じだから、民衆にとっては、2つの神が全く同等の位置に合ったと推測される。
多度神社と一目連神社この2つを総称して多度大社という。
しかしこのようなことを知って参拝する人は殆どいないのが現実であろう。
小生も伊勢神宮の内宮・外宮のようなものと、最初思っていた。
多度大社の鳥居。
多度山から沸いて出る水が小さな川となり、瀧を造っている。
参堂の脇道には寒桜が咲いていた。
正月には必ず白馬が登場する。餌のにんじんを強請って、いろいろな仕草をする。
鍛治神・・・火。境内では恒例の焚き火。まるで鞴の火のようだ。
階段下には、屋台の出店が。
お神酒を振舞う神子。
景品がクジであたるので大人気のおみくじ。
駐車場から神社の有る多度山中腹を振り返り望む。
神社のシンボルの一つは樹木だ。これは楠木の大木。
多度は「みかん」の産地でもある。
昔の山城跡、16世紀後半一向一揆で信長と戦い敗れた梶田一族の出城「柚井城」。私有地なので、現在は入ることが出来ない。
by noanoa1970 | 2008-01-04 15:12 | トピックス | Comments(1)
昨年のブログも拝見させていただき、私”にわか多度大社通”になりました(笑)
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。