シフォンベルベット・・・カラヤンのベト7

勿論、ヘルベルト フォン カラヤンというのが正式名であるが、シフォンベルベット「カラヤン」と表現したくなるような演奏がある。

d0063263_15274398.jpg
カラヤンが1950年代後半にウイーンフィルハーモニー管弦楽団とDECCAに録音した、ベートーヴェンの7番の交響曲。

昨日から、一時話題となった「のだめカンタービレ」の連続再放送を観ていて、毎回流されるベト7の演奏の芳しくないものを聞かされ続けていたので、先ほど交換したパワーアンプの調子を見るのに、聞きなれた音盤を探していて、これを聞くことに決めた。

7番の録音は数々あれど、小生がとりわけ好むのがこの録音だ。

この曲はメリハリの激しい、緩急極まれるリズム感あふれる曲であるが、無骨な演奏は似合わない。

河川がとうとうと流れるように、そして水が踊るように、跳ねるように、そして歌うように、自然で滑らかでないといけない。

全楽章を通じてこのような感想を持ちえる演奏として、小生はこの少々古い録音ではあるが、カラヤンのDECCA時代の録音を好んでいる。

この演奏を聞くと、ビロードの洋服をまとった、上品で高貴な紳士の所作に象徴される生活の中で、自然に身についた仕草の・・・すなわち気品が感じられるのである。

表題の「シフォンベルベット」とは絹で出来たベルベット=ビロードのこと。

小生は普通のビロードしか知らないが、多分手肌触りも、着心地も最上に違いない。
軽くて柔軟で、身体にジャストフィットしそうなことを想像するだけで、ワクワクしてきそうだ。

カラヤンの7番は他にも数種類残されているが、それらのどれよりも超高級ビロードの感触を味あわせてくれる。

これにはやはりウイーンフィルの力も大いに寄与しているに違いない。

全ての楽器が伸びやかに歌いきり、激しいリズムも、ただ激しく鳴り響くのではなく、優しささえ感じさせる。

フルートソロの絶妙なこと、ホルンの音色、弦楽器の滑らかなこと、どれを取ってみてもこの当時のウイーンフィルはすばらしい。

もうすぐカラヤン生誕100周年を記念して、DECCAに録音されたウイーンフィルとの全集が出るようだが、これは期待したい。

ブラームス3番、ドヴォルザーク8番、ホルストの惑星、そしてモーツァルトの後期交響曲などダブルものが多くありそうだが、リマスターに期待して、購入の候補にしたい。

パワーアンプを変えてその感触が失われることを心配したが、その恐れが心配に終わったことにホッとした。
[PR]

by noanoa1970 | 2008-01-03 15:29 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)