OK牧場の歌合戦

昨夜再びOK牧場へ。
毎月第1週の土曜日は、古くから顔見知りで近所に住む、Kさんが登場するアコースティックバンドの出番である。
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先日のエレキが入るカントリーバンドもいいにはいいのだが、小生はアンプラグドのブルーグラスやトラッドフォークのほうをより好んでいるから、彼の出番の昨夜を楽しみにしていた。

大昔はOK軍団といってカントリー、ブルーグラス、フォーク、ウエスウタン・・・なんでもありの混声バンドであったが、統廃合されて4つのグループになってそれぞれが週を分けて演奏するようになったらしい。

どのような顔ぶれとなるか楽しみであった、Kさんは小生の思うところナターシャセブンの曲にみられるように、トラッドフォークを日本語で歌うことが好きなようだ。

バンドはギター、フラットマンドリン、バンジョー、ベースで、フィドルのないブルーグラスバンドのようだが、驚いたことに女性ボーカルが入っている。
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かなり長い間ご無沙汰であったから、小生はギターのKさん以外のメンバーは初対面であったが、この女性ボーカリストが「テネシーワルツ」を歌ったのを聞いて、すぐにこの人は相当声楽の鍛錬をしてきた人であることを見つけていた。

腹式呼吸はその筋の教育をつんだ人でなければ、なかなか出来ないこと。
しかし彼女の発声も、声量も、発音も、その全てが素人であるとは思えなかったからだ。

休憩時間に挨拶に客席までやってきてくれたので、その旨を話すと、やはりかなりの力量の持ち主であることが分かった。

ただしカントリーやブルーグラスの曲となると、少々似合わないことも無いから、やはりお得意分野のレパートリーを披露したほうがよさそうだ。
この日のために用意してくれた数々のクリスマスソングはプロ顔負けの歌唱力で、アメージンググレースを歌わせたら、保存しておきたいぐらいの腕前を披露してくれた。

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飛び入りで歌ったもう一人の若い女性ボーカルは、声のトーンや歌唱法がカントリー向きで、このジャンルではこの方がしっくり来たのは小生だけではなかったようだ。

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昨夜はゲスト出演が多く、中でも驚いたのが左利きのギタリスト。
彼のフラットピッキングギターは相当な腕だ。
エレキギターだと、弦の張具合が比較的ゆるくある程度ごまかしはききそうだが、アコースティックギターの・・・俗にフォークギターと呼ばれるスチール弦ギターでは、常に正確に弾かなくてはならない。

おまけに左構えで弾くから通常のダウンストロークはアップストロークとなる。
教則本にはそのような・・左手で弾くものなどはそうは無いであろうから、かなり苦労したと思われるが、ポールマッカートニーのようにサイドやベース専門でリズムを刻むのではなく、フラットピッキングをバリバリやってのけるのには驚愕してしまった。

ジャンゴラインハルトを尊敬しているらしく生まれた子供にラインハルトのハルトをトって「春人」と名づけたと聞く。

最後にMJQでもおなじみの「ジャンゴ」を、これもまた珍しいことだが・・バンジョーとのデュオで聴かせてくれた。

分野は違ってもその道の優れものはアty買うジャンルを選ぶようなことはしないものであることを改めて認識した。

ブルーグラスで活躍する名手達・・・ベラ・フレック、マーク・オコナーなどはブルーグラスにとどまらないジャンルを開拓している名手である。

一部のJAZZファンと称する人の中には、かなり頭が固い人が居て、JAZZを特別視する傾向があることを見受けることがあるが、この先「井の中の蛙」であり続けることの器具を言い抱くことがある。

そのような人には「ジャンゴ」をブルーグラスミュジシャンが、しかもアコースティックギターとバンジョーで演奏することなど思いもつかないことだろう。
畢竟小生も音楽分野でのジャンルレスの人種であるという風に自分では思い込んでいたが、これをこのように演るとは思いがけないことで、たいそう感激した。
しかもそれが素人の演奏であることは、わが国の音楽人口の裾野が質量ともに凄いことを象徴しているようだ。

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by noanoa1970 | 2007-12-02 13:40 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)