OK牧場の一夜

OK牧場というと、最近ではガッツ石松のトレードマーク全となってしまっているが、そうではない。

勿論その名前はあの西部劇「OK牧場の決闘:Gunfight at the O.K. Corral ・・ご存知ワイアットアープとクラントン一家の対決の話だ。

同じ題材をジョンフォードは、荒野の決闘:“My Darling Clementine”として先に映画化していて、主題曲「いとしのクレメンタイン」は今もなお心に残る曲である。
小生は英語などが分からない
時代のことだったが、なぜかこの曲を原詩で歌うことができるから不思議で、「雪山賛歌」などの日本語の歌詞の歌には目もくれなかったのだった。

今思うと、そのくらいこの映画が好きだったのだろう。
何しろ我が幼少時代は西部劇が花盛りであった。

ちなみに、OK牧場の決闘の主題歌はディミトリ・ティオムキンが作曲し、ローハイドでその名前が知られることになった、フランキー・レインが歌っている。

小生の住む桑名にも唯一ライブハウスがある。
しかしそれはJAZZではなく、カントリー、そしてブルーグラスのそれである。
名古屋からこの地に移り住んで、20数年になるが、この店「OK牧場」は、その当時からすでにこの地にあって、一時憧れを抱いたログハウスを改装して、小生が京都で大昔に開いたNOANOA同様ピザを主体とした店をやっていて、毎週土曜日になると、アマチュアであるがかなり腕のたつバンドがやってきて和気藹々の・・・観客を巻き込んだ演奏を披露してくれていた。

昨夜本当に久しぶりにその店に行って見ると、さすがに昔のバンドのメンバーは全員揃ってはいなかったが、それでも顔なじみの幾人かがいて、早速打ち解ける雰囲気となった。

この店は3年ほど前までは、「お待ち」が出来るほど繁盛し、30分ほど待ってないとなかなか席が空かない状態であったのに、昨夜は・・普通ならピークの夜7時半ごろにもかかわらず、すんなりと席につくことが出来るほどになってしまっていた。
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それでもライブは熱が入っていて、彼らの休憩事にはメンバーの一人が席にやってきて、次は50年代の懐かしい曲を演るから、一緒にやりましょう・・などという。

あいにく風邪上がりの身の上なのでやんわりとご辞退し、合いの手や拍手で盛り上げてあげた。

MCが「リオブラヴォー」の話をして、映画の出演俳優を間違えて「ディーンマーチン」と、「スティーヴマックイーン」が出ていましたね・・・などというものだから、すかさず「いや、マックイーンは出てなくて、リッキーネルソン」だと言ってやると、MCは、少しテレ気味に・・・怖い常連さんがいるみたいで・・・などとオシャベリする。

そんな感じの雰囲気の・・・なんら気取りの無いライブである。

小生はMCの話の腰を折ってしまったことを少し後悔しながら、回復策を考えて、「ハローメリールー」をリクエストした。

この曲は映画「リオブラヴォー」に出演した「リッキーネルソン」のヒット曲で、このMC兼ヴォーカル兼ギター担当の男の得意歌でもあったはずからだ。

リクエストすると、声が輝いて「このリクエスト、実はまだかまだかと待ってました」などといいつつ、さすが手馴れた演奏と歌を聞かせてくれた。

このような観客と演奏者の掛け合いでライブは進んでいき、ギ挿しぶりの満足を味わった。

帰り際に「今度は何か歌ってください」というので「オバッシュキャノンボール」を日本語で・・・ほら亡くなった高田渡さんが「シラミの歌」というのをやっているあの歌と同じ・・というと、スチールギターを演っていたかなり腕のたつ碑とが来て、是非やりましょうなどと、うれしいことを言ってくれる。

「OK軍団」というニックネームが昔はついていたのだが、メンバーも入れ替わり、最近は「カントリー」と「ブルーグラス」に分かれて、演奏曲目にメリハリをつけるようになったとか。

それは大変いいことであるが、余りにもお客の入りが少ないのは何故だろう?
昔の隆盛を知っている小生は、こんなところにも昨今の経済状況の影響があることに驚くばかりであった。

しかしこのことは逆に、うわべの聞き手を淘汰し、本当のファンを呼ぶことにも繋がると言うことにもなるので、店の経営者にとってはマイナスだが、聞き手にとってはいいことである。

かってはあの「ビルモンロー」のバンドも、この店に来てライブをやったことのあるほど、有名だったこの店、あの良き日の復活を願うばかりである。

BlueGrass / Country & Western Music Live House OK Corral
桑名市星見ケ丘7-126

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by noanoa1970 | 2007-11-11 10:55 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)