復活のブルース

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前回upの「招き猫」後、幸せならぬ風邪を招いてしまい、2日間寝込みました。
本日ようやく治り掛けたので、復帰第1段はなんと「ブルーズ」。

寝込んでいるときFMで、久々にソニーロリンズの「ヴィレッジヴァンガードの夜」が流れたのを夢うつつに聞いて、昔聞いたときには、なんと面白くない演奏をするのだろう、こんなアルバムが彼のベストといわれるなんて・・・などと思っていたが、これは凄い!と思ったのは熱のせいだけではなかったようだ。

さて本日は「ライトニンホプキンス」の「コーヒーハウスブルース」。
先週レコードの棚を物色していたら、長く眠っていた本LPが出てきたので、いつか聞こうと思って出しておいたものだ。

1960年ロスアンジェルスの「アッシュグローブ」というコーヒーハウスでのライブ録音である。

「ブルース」という音楽は不思議な音楽で、そのエキスは幅広い・・・ジャンルを問わずに取り入れられていて、小生の初体験は「〇〇のブルース」と名がついた昭和年代の歌謡曲であった。

一方アメリカで起こったフォークリヴァイバル→第1次フォークブームの旗手たち
レッドベリー、ウッディガスリー、ジャック・エリオット、ピートシーガー、ジョーンバエズ、PPM、ブラザーズフォー、キングストントリオ・・・そしてボブディランなどは「ブルース」と縁の深いフォークミュジシャンで、彼らのフォロワーとして我が国でもフォークソングが盛んとなった。

彼らの影響の源としてやはり「ブルース」があり、それは「淡谷 のり子」に象徴される大衆音楽としての「ブルース」=演歌ペンタトニックスケールと共鳴しあいながら日本人の心の中に迫ってくるかのような音楽となった。

あるとき小生は「ブルース」と名がつくわが国の歌謡曲の中にはブルーとは縁の無いものがあることを見つけることになり、「本物らしいブルース」を探すうちに、「高田渡」からフォークとイースト・コースト・ブルースを融合した斬新なフォーク・ブルースを完成させたといわれるブラウニー・マギーとサニー・テリー、そしてライトニンホプキンスを知るところとなった。

彼らは所謂「ブルース」ミュジシャンというよりは、どこかフォークソング的なところ
アーシーな黒人らしさを余り感じさせないアーバンな歌謡と、チューニングがブルージーだが、どこと無く洗練されたように感じられるところが有る、ギターテクニックを持つなんとも不思議な感覚の音楽を、独特の音の震わし方をもって聞かせてくれた。

「コーヒーハウスブルース」はそのようなホプキンスの名作である。

ママがコーヒーを買って帰ってこなかったパパに文句を言う・・・
パパはうるさく攻め立てるママに向かって、お前のその喧しい口を閉じたらお望みのコーヒーを買って来てやる・・・というと

それまで口やかましくののしっていたママは急におとなしくなってパパの言うことを聞くようになった。

途中で・・・クリームなしでママはコーヒーを飲んだという意味深長な言葉が入るが、後はひたすらコーヒー好きなママのお話である。

これはライブの会場でも有る

そんなたわいも無い話が歌われるのだが、コーヒーハウス
「アッシュグローブ」を気遣ったものかもしれない。

この時代のアメリカの「コーヒーハウス」
一体どのような雰囲気があったのだろうかとても気になるところだ。

一説には、女性が出入りすることはなく、男性客のみが対象であった。コーヒー・ハウスは活気ある社交場として栄えたが、18世紀後半以降は衰退して行き、酒場や宿屋に転業する店も多かったという。

カフェ・・・女給のいる特殊喫茶のようなものだったのかもしれない。

イノダの珈琲を飲んで、さー・・・復活だ。
(イノダの珈琲を飲むときは、砂糖もミルクの全部入りに限り、しかも厚ぼったい吸い口の磁器のカップが良い)


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by noanoa1970 | 2007-11-06 15:36 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)