レフトアローン・新しい発見

先のブログにて、ベートーヴェンの第5交響曲「運命」の1楽章の主題と、レフトアローンのモチーフの音そしてその展開の類似性について書いていたが、さらにもっと類似するベートーヴェンの曲を発見するところとなった。

どこかで聴いたことがあるあの音型に似ていると思っていたのは、こちらのほうだったのかもしれない。

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それはベートーヴェンの交響曲最後の太作
交響曲第9番ニ短調作品25「合唱付」の1楽章である。
「レフトアローンは「レラファミドソ」の音型を持っているモチーフで出来ている」と先に書いたが、第9交響曲1楽章の第1主題は、長調とも短調ともつかない、空虚な響きを奏でるホルンと弦楽器で厳かに出てくる(ラ)と(ミ)の音の上で展開する(レ)と(ラ)そして(ファ)を骨格とした力強い音型である。

第5交響曲の第1主題との類似性を考えながら、今ひとつ確信がなかったところであったが、この音型に到達したときに、小生は今まで抱えてきたモヤモヤが、いっぺんに吹き飛んだ気分となった。

随分長い間感性の奥に引っかかってきた「レフトアローンの憂鬱」がこれで一気に解消された。

それほどこの2つは(使われている主音が同じだという以上に、音的でなく)音楽的類似性が高い。

これでマルウォルドロンが、ベートーヴェンを研究推考していたらしいことは、かなりの信憑性がもてるという確信めいたものを得ることとなった。

大胆に言えば、「レフトアローン」は、ベートーヴェンの5番と9番の交響曲の1楽章第1主題を大いに参考にして作られ、その音楽的展開は、ベートーベン流の(準)ソナタ形式的手法によるものだといって差し支えないのかもしれない。
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by noanoa1970 | 2007-10-18 09:55 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)