秋の夜長に

小生はかねがね秋の夜には「アルビノーニ」のオーボエ協奏曲が似合うと思っている。
ニ短調、ハ長調、変ロ長調、ト単調のそれぞれも、2つのオーボエのための協奏曲ヘ長調、ハ長調などアルビノーニには、優れもののオーボエの曲が数多い。

しかしオーボエの低い音はまだしも、高域の音となると少しばかり脳味噌を刺激するので、もう少し低い音のする「コール・アングレ」・・・イギリスの笛=別名「イングリッシュ・ホルン」の局を探していたところ、J. (ヨゼフ)フィアラ (1748-1816)という作曲家に、「コール・アングレ協奏曲」変ホ長調という作品があるのを知り、イギリス室内管弦楽団、レイモンドレパード指揮、ハインツ・ホリガー(コール・アングレ)のCDを求めたのは、今から10年ほど前のことだった。

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他にはJ・Cバッハとフンメルのオーボエ作品が同時に収録されている、いずれもオーボエの仲間を演奏した珍しい作品のCDだ。

小生は先に上げたアルビノーニは勿論だが、このJ. フィアラ のコール・アングレの協奏曲が痛く気に入っており、特に秋が深まると必ずといっていいほど聞くのが習慣となっている。

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秋の夜、照明を落としてウイスキーでも飲りながら・・・ウイスキーは勿論、アイリッシュウイスキーのジェムソンか、タラモアデューでなくてはいけない。
それもショットグラスにストレートでジックリ飲るのがいい。

燻製があるとさらにいいのだが、それは贅沢というものであろう。
少し昔には、この一時を味わいたいがために、キングサーモンの新鮮なものを物色し、1週間の工程で冷燻のスモークサーモンを自作する気力があったが、それも今は昔のことになってしまった。

都会の職場に毎日通っていた頃は、大きな魚屋が有って時々カナダやノルウェー産のキングサーモンが入荷すると、会社帰りに買い求め家内に大きなバットと天然の粗塩、そしてハーブをつんで置くように電話で指示して、帰宅するや否や塩とハーブ、砂糖を刷り込んで漬け込んだものだ。

3日間漬け込んだものを、流水で流し粗いし、園部員を抜いてちょうど良い塩加減に調整する(これがなかなか難しい)。
終わると風乾するのだが、時間短縮と安全のため、小生は「紙おむつ」のような吸水性のあるものに包んで水を抜いて時間を短縮した。

それに3日ほど費やした後、いよいよ燻煙する。
チップは、「さくら」か「ヒッコリー」を使うといい。こうして全工程役2週間掛けたスモークサーモン、いい素材に恵まれたときには、この世のものとは思えないほどの絶品に仕上がる。

以前こうして作ったものを、キャンプで知り合ったホテルオークラのベテランコックに食べてもらったことがあったが、彼は仰天して、小生が自作したことを信じなかったほどであった。

美味しい思いでは、語りだすとキリがないので、話を音楽に戻す。

J. フィアラ は音楽も、プロフィールも現在知りうる情報は少ない。
しかしその音楽は、民族色を少し強くしたモーツァルトといったところにあるようで、コール・アングレの音とあいまって軽快さの中にどこかしら民族色ある哀愁を漂わせるから、「秋の夜の音楽」として良くマッチする。

naxosのサイトに英文の解説が掲載されていたのを見つけたので、十分ではないだろうが一応訳しておいた。
多少の誤謬がありえることをお断わりした上で、掲載しておくことにした。


チェリストとオーボエ奏者とビオラダガンバの演奏者であり、チェコ生まれの作曲家のジョゼフ・フィアラは、ミュンヘンのバイエルン選帝侯時代の音楽大学の設立に参加しました。(そこで彼は、モーツアルトに会って、彼を感動させました)。

彼は後にザルツブルグで職を得て、1785年にウィーンそして、サンクト・ペテルスブルクでロシア皇帝に仕えました。

彼は、ビオラダガンバでプロシア皇帝を感動せて、1792年からの生涯を、ドナウエッシンゲンのフュルステンベルク管弦楽団のカペルマイスターを勤めました。

フィアラの作品には、オーボエとイングリッシュホルンのための協奏曲と二重協奏曲があります。 彼は軍楽隊のために多くの作品を書きました。
またフィアラによる室内楽は、オーボエ四重奏曲、およびバイオリンとチェロのためのソナタがあります。

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by noanoa1970 | 2007-10-12 11:04 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(4)

Commented by kawazukiyoshi at 2007-10-12 11:48
アイリッシュ・ウィスキーにアルビノーニ。
私は少しやわで、マルチェルロも好きです。
秋の夜長
月見て思いにふけりましょう。
今日もスマイル
Commented by akemin at 2007-10-12 16:22 x
おおっ!
キングサーモンの燻製と例のアイリッシュウイスキー!
音楽のほうは今回はとおりすぎましたが・・・。
なにが・・おおっ!かといいますれば
私は大雑把で自分勝手&気ままな人種ゆえ
noanoa1970 さんの奥様のようなことには
なにひとつもお手伝いはできませぬ。できますれば、末席の知人か通りすがりの縁あるもの程度でよろしいのですが、その絶品の燻製少々とアイリッシュウイスキーのご相伴に預かる方法はないものかと・・・私も月見て思いにふけましょうぞ。
Commented by noanoa1970 at 2007-10-13 11:32
首を長くして・・・または長い目でお待ちください。
といっても、最近トンと、燻製を作る気力と体力がなくなってしまっています。何時になることやら・・・それまで「鯖の燻製」・・・薄めの味の照り焼きのタレに漬け込んだ鯖を、鍋の上に載せた網の上に置いて、下からスモークする熱燻が簡単で美味しいので、やってみてください。ウイスキーとよくあいます。燻煙材はアウトドアショップで入手可です。
スモーカー要らずの方法手軽でしかも大変美味しいです。
Commented by noanoa1970 at 2007-10-13 11:44
kawazukiyoshiさん
アイリッシュウイスキーは蒸留に、スコッチのような燻煙のピートを使ってないので、燻製と良く馴染みます。
マルチェルロも、作品は多く接していませんが、耳に馴染む良い曲が有りますね。ハ短調の協奏曲は良く聞く曲です。