October the first is too late

タイトルは「10月1日では遅すぎる」:フレッド・ホイルのSF小説である。
郵政民営化で「JP」が、そして「国会」が本日から開かれることになったが、国会再開はタイトルどおり遅すぎるかも知れない。

さて浮世の下世話な話より、このSF小説に話を進めることにしよう。

といっても、読んだのは今から30年以上も前のことだから、記憶に残っていることだけだが・・・・

登場するのは物理学者と、その友人の音楽家。
彼らはトレーラーで旅をするのだが、音楽家は世界現代音楽祭というイベントで、コンペをすることになり、現代音楽を相手にし、バロックと古典音楽のオーケストラ編曲で対抗する。

そのときの会話「現代音楽がいかにインパクトがあろうが、フルオーケストラでのバッハやベートーヴェンには、到底かないっこない」・・・このようなことを登場人物に言わせた「ホイル」の音楽的趣味志向は、クラシック音楽の古典派以前のオーソドックスなものであったに違いない。

太陽から放射されたものの影響で、地球の時間軸が狂い始め、地球上の国々が(彼らがというほうがよいのかも)部分的にタイムスリップしてしまう。

英仏は第1次世界大戦時代、ギリシャは古代ギリシャ時代というわけだ。

音楽家は古代ギリシャで演奏会をやり、圧倒的な支持を得、女性にも持てるようになる。
このときは記憶ではバッハのインヴェンション、あるいはベートーヴェンのハンマークラヴィアを弾いたような・・・・

一方物理学者は行方不明となり、再び現れたときには顔にあった「痣」がなくなっていた。(このことが何を意味するのか良く分からなかったが、意識の流れのずれを意味しているのではなかろうかと思う)

このような不思議な現象に、どうもおかしいと気づいた彼らがアメリカに戻ると、アメリカ大陸は広大な不毛の地となっていた。
未来に起こった核戦争で大陸が滅亡したのだ。

太陽の異常によって引き起こされた、地球の時間軸の狂いによる平行世界の出現は、9月30日に彼らがある地点を通過したことによって、彼らの意識に入り込んだ。
もしこれが10月1日だったら、このようなパラレルワールドは出現しなかった。

よって
「10月1日では遅すぎる」のである。
これもパラドックスなのであろう。・・・小説自体がパラレルにいくつかの現象が一気呵成に出てくるから、このタイトルが何故付けられたかを読み解くには相当時間を要したと思う。

彼は「定常宇宙論」≒ビッグバン否定派の一人者で、生命は宇宙に広くあまねく存在しており、地球の生命の起源は地球ではなく、他の天体で発生した微生物の芽胞が地球に到達したものであるというパンスペルミア説を唱えた人で、宇宙物理学では、いわば異端児的存在である。

10月1日は「牡蠣」の解禁日でもあります。
適度に冷やした「シャブリ」と牡蠣はたまりません。
今年の的矢牡蠣はいかがでしょうか?
とても楽しみです。

的矢牡蠣も10月1日解禁では遅すぎ、できれば9月には食べたいものだ。
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by noanoa1970 | 2007-10-01 16:52 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)