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DRAC興亡史・・・その4「大学入学以前」


≪1965年≫

中学1・2年のときにやってきた「ビクターオーディオラ」という英文ロゴもまぶしい一体型ステレオ・・・足が4本ついていて横長の立方体で、調度品か高級家具のように仕上げてあり、上部の全面蓋を上げると左にはレコードプレイヤーが設置され、ピックアップアームの先にはSP用とステレオLP用が切り替えられるつまみがついていて、真ん中には「エコー」装置が初めて搭載された真空管アンプが垂直に設置され、右端がユーティリティスペースでLPレコードが数枚重ねて入る設計になっていた。

当時、コロムビアとビクターは一体型ステレオのシェアーを分け合っていて、友達の家はコロムビア、小生は同じものがいやだったのと、HMVの犬の置物が欲しかったのと、音の好みも合ってビクターにしてもらった。

中学1・2年のときに我が家にやってきてから聞いていたのだが、高校生になったときNHKのFM試験放送が始まり、ほとんど音楽番組をやっていて「トスカニーニアワー」ではスタジオ8Hでの録音を集中的にやっていたから、小生はどうしてもFM放送が聞きたくなって、AMチューナーしかついてなかったビクターステレオに、トリオのFMチューナーを追加することにしたのだった。

そう決めたのはいいのだが、接続可能かどうかが分からない。
そこで電気をよく知る友達に頼んで、調べてもらった結果、AUX端子があることが分かり、ピンケーブルを作成してもらって接続し、モノラルだがやっと念願のFMが聞けるようになった。

友人は電源を入れたまま、平気で接続ケーブルのプラグをもって抜き差ししたので、小生は「感電するから危ない!!」と叫んだものだ。
「信号ケーブルだから高い電圧は流れてれていない」といわれたが、何のことなのかサッパリ分からなかった。

しかしその後小生は、にわかにオーディオに目覚めてしまい、高校2年から浪人となる間に、一体型ステレオを叔母の所に有償で引き取ってもらって、今で言うコンポに変えル事ができた。

憧れの30cmLPがそのまま乗せられるターンテーブル、そしてフォノカートリッジが変更可能なトーンアームがついたプレイヤー、そしてその頃の3大メーカーの雄、パイオニオアのSX-304Bという真空管アンプを手に入れることができた。

前置きが長くなったが、小生はその頃オーディオにも目覚めていたから、DRACの露天ブースに設置された、自作と思しき大型スピーカーと真空管だらけのアンプ、そしてプリアンプが一体となって収容されるこれも自作のプレイヤーと、そこから出てくる音の前で立ち止まった。

by noanoa1970 | 2007-08-23 08:43 | DRAC | Comments(0)