人気ブログランキング | 話題のタグを見る

月光を弾きて往きたる特攻の 思い語るか古きピアノよ

今日も朝からベートーヴェンのピアノソナタ14番を聞いている。
エリー・ナイの演奏は「月光」というイメージはない演奏で、激しさのあるもので、其れは小生には特別の意味を持つ演奏ではあるが、こんな演奏はそうやすやすと何回も続けては聴けない。

「月光」というニックネームに長い間とらわれ続けたこと(月光ソナタのイメージ)は、ようやく映画での特攻隊員の演奏と、それに類似するような激しいエリー・ナイの演奏で覆りそうだ。

少し迷ったが、本日は「エミール・ギレリス」の演奏を聞くことにした。
次は「エリック・ハイドシェック」そして「フリードリッヒ・グルダ」の予定をする。

話はまたあの特攻兵の映画「月光の夏」になるが、あのときの鳥栖小学校(正式には鳥栖国民学校)にあって、修理復刻されたグランドピアノは、ドイツ製のフッベル社
のピアノだったという。

「教育の町」とされている佐賀県鳥栖の市民が寄付をして特注したものだそうだ。
興味があったので、ネットでこのピアノを調べて見たが、情報は皆無。

しかし今朝、いわば偶然のようにあるHPを発見したところ、その中に「月光の夏」のこととともに、詳しい説明が書かれてあったので、思わず感激してしまった。

すぐに値段のことを言うことは品位にかけるが、わかりやすいので・・・ピアノは、当時の値段で家5件分の値段・・・換算すると約1億円余り。
鍵盤は象牙でできているというから凄いピアノである。ドイツのメーカーに注文し、長いときを待って、やっと船で届いたのである。

昭和の初期のこと、そのときの市民・学校の関係者そして生徒達の感激はどれほどだったろうか。

ここにそのHPをリンンクしておくことにする。

「フッペルのピアノ」の歴史
1930(昭和05年)
 鳥栖町(現在の佐賀県鳥栖市)の婦人会が、「こどもたちにいい音楽を、本物のいい音を聴かせよう。」と寄付金を集め、ドイツから最高級のグランドピアノを取り寄せ、鳥栖国民学校(現鳥栖小学校)に寄付する。教育に力を入れてきた鳥栖ならではのことであった。

 鳥栖小学校に学ぶ多くの子供たちは美しいメロディを聞き楽しい歌を歌いつづけることができました。

こちらは、サガン鳥栖ファンの方tosusapoさんのブログ、ここにピアノが置いてある「サンメッセ鳥栖1階ふれあい広場」の紹介があります。

by noanoa1970 | 2007-08-17 08:39 | トピックス | Comments(0)