空想音楽小説・・・幻のオーケストラその5

空想音楽小説・・・幻のオーケストラその4からの続き

こんないい加減な男が、いい加減に選曲し、作品についてほとんどろくに勉強もしないで講釈を言うのかと思ったら、物凄く腹が立ってきた。

こうなると、私も意地悪くなり、
「いいギターは絃を張りっぱなしにするもの・・・」
「貴方が触っているマーチンギターは、中級以上のバイオリンが買える値段がする」
「そちらのスピーカーはイギリス製だが、1本90万しますよ」
「イギリスの近代音楽の弦楽合奏にいい物がたくさんある」というと〇〇の一つ覚えのように、「ディーリアスですか」と言うので、ご存じでしょうが「BAX」、「バターワース」、「フィンジ」、「アイアランド」・・といって、反応を見るも、知っているという反応はない。今までの演奏経験が無かったのだろう。

言っておくと、彼の所属するオケは名古屋で一番の老舗オケで、そこでチェロをやっている。
小生の父親の従兄弟の子供が、同じオケでコンマスの次の位置にいるのだ。

小生もこういう人種には、特別の意地悪をしたくなる性質だから、音楽のプロのシッタカは音楽で返し、プライドを大いに傷つけてあげることにしたのだ。

そして、十数年一生懸命やってきたという合奏団の「質の変化、変遷を質問して見ることにした。十数年も一層賢明やってきたのなら必ず変化があったであろうと仮定しての質問だ。

すると、何を思ったのか、この合奏団はよそと違って・・・よそは同じパンフレットデザインに第何回公演とか第何回定期演奏会など回数を大きく書くが、私のところでは中身がわかるように、その都度パンフレットのデザインも変えている。

ようするに何回目かなどは表示しないというわけだが、それの意味するところは、何が言いたかったのか、推測の限界であった。

小生は合奏団の力量、レベルが過去と比べてどうなのかと聴いたはず。

この前の公演ではお客さんが来すぎて、座席が足りなくなり、50名ほどのお客さんにお金を返して帰ってもらった・・・と、恐らく会場が満員になるほどになった、つまり実力がそうとうあるということを言うために出したことなのであろう、そして驚くことに、それはチョットしたミスでしたがというのだった。

チョットしたミスで済む問題では決してない。
プロモーター、エージェントがもしこのような過ちを犯したなら業界から抹殺されるだろう、時間の都合をつけて、安いとはいえ、チケットを入手してワザワザ来て頂いたお客さんにどのように申し訳が立つのか。

定員より多めにチケットを発行することはよくあることであるが、歩留まりについてはとても慎重で、だから途中でチケットの売れ行きを何回もチェックする。
そしてリスクがあるような予測が立てば、チケットを回収までして、定員オーバーのリスクを防ぐ。

それよりも何よりも、定員の70から80%で満足しなければ、このような事態を招くことは始めから想像できること。

100%以上になったということは恐らく150%以上のチケットを売りさばいたと思われる。

さらに驚愕的なことが分かったので、もうあいた口が塞がらなかったのである。

公演はある月の第1週の日曜日に行われる。ところがホールリニューアルオープンは、市役所の広報では前月の末。
担当部署のHPによると、公演のある月の初旬となっているではないか。

もし工事が何らかの都合で遅延したら公演の日時は保障されない。
民間ではなく公共のホールだから、なおさら心配だ。
それに民間業者であれば、そもそも、日程がカツカツでの仕事は受けない。
おまけにその旧ホールの一部には、「アスベスト」が使われていることが分かり、その除去作業が余分にかかるという情報もある。

他の公演の日程は・・と調べてみると。
プロのプロモーターの企画による、俳優兼演歌歌手の公演の日程は、さすがに、オープン予定からほぼ一月後に設定されていた。

これは当然で、彼らプロは経験的にリニューアル工事が順調に行ったためしがないことを知っていて、万が一を考え安全圏の一月後の日程を選択しているのだ。

しかるに、この合奏団はそんなことは・・・誰でも想像できそうなことなのにもかかわらず、最も危険度が高い日程を選択したというわけだ。

その理由とは、その男が言うには、歌い手の日程がそれしか空いてなかったというもの。
もし工事が・・・予定通り順調に行っても、公演ギリギリだからリハもゲネプロも十分できないことは予想できるはずなのに、そのような理由で日程を選択した。

歌い手などは探せば他にもたくさんいるのに、何故その歌い手でないといけないかは、なにやら政治的な話もありそうだと勘ぐることもできる。

もし公演ができなくなったら一体その責任は誰が取るのだろう。
メンバーの中からその危険性について指摘しもう少し余裕のある日程に組みなおすという発言をするものはいなかったのだろうかと、とても悲しい気持ちにさせられてしまった。

こんな音楽集団の「お手伝い」など、やるだけ無駄である・・・そう結論を下した瞬間でもあった。


「原語での公演、演奏会形式、そして字幕投影」を、小生は
「日本語」公演が望ましいが、それが無理なら、原語で公演、本来のオペラ形式、字幕投影の変わりにMCあるいは黙り役ヴェスポーネに、面白く場面場面の解説をさせることによって、物語の・・・「笑いと落ちの壷」を分かってもらうようにする・・・そのように提案していたのである。

「字幕」にこれだけこだわりを見せるのは、恐らく有名ホールでの海外のオペラ公演で字幕が採用されているから、それを真似ることが公演の質を高めることだと勘違した結果のことだろうと踏んだのだ。

そして字幕の効果をどのように考えているのか正したところ、「ストーリー、あるいはあらすじが分かる」といい張る。
それだけが分かれば、このオペラの公演の狙いが満足するのかしつこく聞くと、「受け取り方、感じ方は観客の自由だ」と、いきなり論理をすり替えてしまう。

そんな程度でよしとするのなら、何も字幕投影など費用対効果が悪い物を使わなくても、パンフレットに」書いておけば済む事だと言って見るが、自分のくだした結論がすべてで、ほかに良い方法を見つけ出そうという気がないのか、耳を貸そうともしない。

それで、もうどうしようもないと思いつつ、男の自己矛盾点をつくことにして、「オペラは敷居の高いものではなくて、こんなに身近で楽しいものなんだということを市民に訴えたい」という貴方のコンセプトと、今回の公演の方法とのギャップ、矛盾は感じないのか?
ストーリーやあらすじがわかることが貴方のコンセプトなのか?と・・・大いなる嫌味を込めて問うことにした。

HP上での自分の発言と、この場で語った大義名分らしきことと、実際の行動や、やり方が明らかに不一致であるから、その矛盾点を強く指摘すると、それからというもの、その男の態度が見る見る変化する様子が見て取れたのは、痛快でさえあった。


彼らの世界は・・・特にそうだと感じることが多いが・・・よく言えば感性領域での「暗黙の了解」がある、しかしその逆、身勝手に「であるだろうと思っているが実はそうでない」、すなわち共通認識だと思っていることが、そうでないことが多いのも経験的事実だ。

気ぐらいが高く、プライドが高く、虚栄心が強く、見栄っ張りで傲慢という、最悪の資質の持ち主とは思わないが、その幾つかはお持ちになっているようだ。

会社組織の中で、いい加減な(具体性を著しく欠く)指示が、上司によってなされ、それを受けた部下が、一生懸命かんがえ、要求されていると思った仕事をした結果、「そんなことではない俺が指示したことは」・・・などといわれる光景を見てきたことがままある。
上司は怒り、部下は、自分の仕事が徒労に終わり、ふてくされる・・・このくり返しで人間関係が崩れ、組織は壊れていく。

小集団だからといって、決して安心はできない。
「~のつもり」という「曖昧な言い訳」が常に潜んでいるからだ。
この男も、「~のつもり」という言葉を数多く使う男の一人であった。
私は「~のつもり」という言葉を多用する人間を余り信用しないようにしているのだ。

今回も、団員の誰かがすでに実施していることの事実を知らないで、同じことを違う誰かに依頼してみたり、「事務局長」に伝えたことが主催者・責任者に伝わっていなかったり、掲示板やメールという連絡網があるにもかかわらず、組織の第一歩、「情報・共有」がされてないこと・・・昔であれば1対1の電話しかなかったから、会議においてしか共通認識が得られないことが確かにあったが、現在はそうではない。

しかし、出てくる言葉は「一生懸命やってきたつもり」「努力してきたつもり」「みんなに言ってきたつもり」・・・言葉の端々が・「つもり」なのだった。


そこで
私は、「つもり」で満足していることの問題点を分からせてあげようと、「情報」その「共有」について語ろうとすると、それらは「もうやってます、やりました」とのたまう。

結果が思わしくないのは、そのやり方にも問題はないかというと「どんな人でも完璧にできませんよ」と、ひねた新入社員のような口答え。

何もやられてない、自分が責任者であるはずの現状の小集団組織の弱点も、欠点もこの男全く分かってない。

さらにこの男、私が作成したドラフトの演出案を、「見せてほしい」と言い出した。
すでにお渡ししてあるのに、何故そのことを知らないのか?
ここで見せてくれというが、これで3回目であること。
貴方の組織は、団員一人一人に説明しないといけないのか、それが貴方の組織の欠点でもあると、怒るが、それについの反省もなしに、「みんな忙しいから」と言い、実態を認めずに問題点を隠し通そうとする始末。

バカいうんじゃない、忙しいからそういう情報伝達ツールを活用し、情報共有するのだ。
この男の頭の構造は小学生並みだと思ったのは、そのときであった。

そこでさらに確信犯的に、「何故今までオケができないのか?」と聞いてみると「人」がいないからだと、案の定杓子定規な答え。
どうもこの団員全てが、そのように信じきっているらしい。

「では人材発掘はどのように?」と聞くと「募集をパンフレット、HPに掲載した」という。・・・・本気でそれが確かな方法だと思っているのだろうか?

「それを繰り返しやっても人が集らない」という。・・・そんなもの、当たり前だ!

「各大手企業工場への潜在的音楽人材の掘り起こしは?」と聞くと、やってないことを当然のように、「余りいるとは思えないからやる必要がない」とばかりに言う。

他の地域の市民オケの話をしてみるが、「あそこはトラが多いから・・・」、「あそこはだれだれが力があるから・・・」、「あそこは大学があるから・・・」などといって、自分の地域との違いだけを強調し、ネガティヴな発言に終始するのだった。

いよいよ「N」から聞いていたことの確認だ、「今ある団体との連携は?例えば吹奏楽団と」・・・と核心に迫ってみることにした。

昔ある人(多分「N」かその仲間に、こういう吹き方ができるか?といって、やってもらったところ、できなかった、それは今の学校の吹奏楽教育に問題があるから、吹奏楽をやってきた人は・・・・と、話を個人の資質から学校教育、そしてコンクールに問題点があることにすり替えたので、「貴方のところのメンバーだって最初から立派な演奏ができたわけではないでしょう、「ピリオドで弾け」といってできる人はいないだろうし、「フラジオ奏法」ができる人も多くないはず。

人を育てるという気持ちがないと、貴方がHPに書いている「この地域にオケを!」などは絵空事だと、強く指摘してやった。

[PR]

by noanoa1970 | 2007-07-06 09:20 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)