LALAMIE and HOAGY

《ララミーララミー・・・ここは西部の大草原》
という歌で始まる「ララミー牧場」は、我が家にテレビがやってきた1960年の夏、同じ頃放映された「ローハイド」とともに、人気を二分した西部劇番組だった。
小学6年生か中学1年生だったか、クラスでその話題は持ちきりだったのだが、作風が全く異なる2つの西部劇なのに、登場人物の性格がよく似ていたから、当時はそうでもなかったが・・・今では混同した記憶が残っているだけである。

思慮分別がある落ち着いた牧場主あるいは牧頭。
少しひねくれてしまった若いが腕の立つ流れ者風で美形の男。
悪役一味と1作ごとに出演するゲスト。
時々登場する怪しい美女。
マリア様のように大きな愛情を持った家庭的な女性。
子役が必ず登場し
そして世代を超えてきて、世の中を知っている、相談役の知恵者の老人が登場する。

このあたり・・・壮年と青年そして年寄りそして花を添える女性の登場は、映画「リオ・ブラヴォー」にも共通する登場人物設定だ。

「ローハイド」では「クリント・イーストウッド」が、「ララミー牧場」では「ロバート・フラー」が、若くて無鉄砲な腕の立つ、少し陰のあるひねくれ者を・・・「理由なき反抗」の「ジェームス・ディーン」あるいは「シェーン」の「アラン・ラッド」のように演じていた。

中でも小生が全く混同していたのは、物語にいつも安堵感を与えていた二人の脇役老人
「ララミー牧場」の「ジョンジー」と「ローハイド」の「ウイッシュ・ボン」。
彼らはいずれも「相談役」として物語の重要な脇役の位置にあった。

「ウイッシュ・ボン」は「ポール・ブラインガー」という性格俳優が演じていて、独特のテンガロンハットをかぶって皮肉の聞いたセリフを言うのが印象的で。
一方「ジョンジー」は、年の功を発揮する。・・・なんとなんと「JAZZファン垂涎の「ホギー・カーマイケル」がその役を演じていた。

物語の中で、ホンキートンクピアノを弾いて(弾き語りだったかは記憶が無い)いるシーンがわずかな記憶にある。

「お前、知ってるか・・・ローハイドのウイッシュ・ボン・・・あの人有名なJAZZシンガーで、かの有名なスターダスト、ジョージア オン マイ マインド を作った人だってことを・・・」

1970年初頭、このように言われた小生、まさかと思ったのだが、余りにも確信を持って言うその言葉を信用してから数年。
ジャケットの顔とTVの「ローハイド」での印象が違うのにもかかわらず、それでもなおそう信じ込んでいたのだった。

二人の老人のキャラクターは、「ローハイド」の「ウイッシュ・ボン」のほうが数倍強烈だったから、「ジョンジー」も「ホギー・カーマイケル」も記憶の外にあったのだから、恐らく小生に得意そうに教えてくれたその男も、知りえた情報が自分の頭の中で、自然にすり替わってしまったのだろう。

「ララミー牧場」の「ジョンジー」老人が、かの「ホギー・カーマイケル」であることを知ったのは、それからさらに数年後、70年代の後半のことであった。


写真向かって右がローハイド「ウイッシュ・ボン」役の「ポール・ブラインガー」
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写真向かって右から二人目が「ホギー・カーマイケル」d0063263_10271536.jpg







HOAGY sings CARMICHAEL・・・ジョージア・オン・マイ・マインドが収録される
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by noanoa1970 | 2007-06-25 10:31 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(2)

Commented by あっ!こ at 2007-06-25 19:11 x
へえへえへえへえへえ・・・・
凄いです。というか全く知らないですわ。。。
クリントイーストウッドは知ってます。
でも、すごい!!
Commented by noanoa1970 at 2007-06-27 16:12 x
あっ!こさん・・50へえは超えたでしょうか(笑)
「ホギー」はご存知でしょうが「ララミー」の時代には、まだ生まれてなかったでしょうから。この人どうしても酒場で弾き語りをやっていた芸人のように見えてしまいます。