初聴き

年末に今は無き掲示板「クラシック招き猫」でお世話になった「HABABI]さんのブログ「HABABIクラシック音楽夜話」2006年12月29日 (金)
<ALAIN LOMBARD:聞いた名だと思ったら「カルメン」の指揮者>
エントリーに、小生の好きな歌手のうちの一人、「レジーヌ・クレスパン」について触れておられたのを拝見し、すぐに思いついたのがプレートルの手になるプーランクの「スターバト・マーテル」であった。
この録音での「クレスパン」は、あまりにもすばらしく、少し「くぐもって」はいるが、ある意味ツヤッポイ声質はこの曲にも、そしてラヴェルやドビュッシーの、そしてフォーレの歌曲にもピッタリだ。

実はその少し前、たまたまプーランクを聞いたばかりだったから、改めてクレスパンの魅力を味わったばかりで、タイミングと好みがシンクロしたのだった。

手持ちの思い当たる録音をあれこれと探すうちに、危うく忘れるところだった、大物を思い出した。
それは「カラヤン」が残したワーグナーの「指環」である。
長い間聞くことが無かったものであったが、それはLP20枚にも及ぶ巨大なものであるこトで、ターンテーブルに乗せるには、かなりの気力が必要とされるようになってきたことと、小生のアナログを聞く装置では、このグラムフォンの録音が上手く再生できなかったことによるものだった。
d0063263_10475186.jpg

しかしメインSP・・・QUADの、サブSPとして、もっぱらJAZZを聞くために使ってきたYAMAHANS-1000を追い込み、40年かかってようやくクラシックも十分聞けるように鳴ってきたので、新年は「クレスパン」の美声を聞こうと、カラヤンの「指輪」から「ワルキューレ」を聞くと決めていた。
d0063263_14121867.jpg

カラヤンの「指環」は、評判の良いDECCAの「ショルティ」盤に比べ、当時から今ひとつ人気が無かったが、キャスティングは、ピカ一・・・・ありったけの名手達をそろえている。
「豪華絢爛、煌びやかすぎ、派手さが目立つ」などと言われて久しいが、それはたぶんに録音のなせる業であるといえる。
というのは、この録音は、入り口から出口まで手を抜かずに、しっかりと調整されたシステム出ない限り、その真価を発揮しない、きわめて神経質な録音であるからだ。
小生の今までのYAMAHAがそうであったように、大抵の装置では、所謂ドンシャリタイプの音がして、絃も管も、テナーやバリトンの声量が大きく高い音になればなるほど、キンキンと響くことがあった。

追い込み調整したYAMAHAで聞くと、昔とどのような差が出るのかも試したくて、「ワルキューレ」を聞くことにしたのである。
「クレスパン」は「ブリュンヒルデ」を演じており、これも小生の好きな歌い手「グンドラ・ヤノヴィッツ」が「ジークリンデ」を演じている。

昨夜は、ヤノヴィッツとカラヤンのR・シュトラウスの「4つの最後の歌」の、・・・・久しぶりにぞくっとするような、凄い演奏を聴いて心が動いたのだった。
d0063263_10465760.jpg

カートリッジを十分暖めておいて、針を下ろした。
すると、えもいわれぬような「クレスパン」の歌声が聞こえてきて、良いお正月の幕開けとなった。
カラヤンのバックもなかなかのもの、何故にあまり評価されないのかが不思議なほど。
そういえば2006年になってから、やっとCD復刻されたに過ぎないのも影響したのだろう。
巷では「カイルベルト」の「指環」が人気であるようだが、カラヤンもすばらしいことをあえてお伝えせねばならない。
[PR]

by noanoa1970 | 2007-01-01 10:41 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(1)

Commented by HABABI at 2007-01-03 11:16 x
sawyerさん、明けましておめでとうございます。
指環は、聴き通すのが大変ですね。私は、ハイティンクのCDで、やっと聴き通すことが出来ました。他に、フルトヴェングラー、ショルティ、ベーム、ケンペ、サヴァリッシュのものを持っているのですが、それらは摘み食い程度にしか聴いていません。
「パルジファル」や「マイスタージンガー」はカラヤンで聴いていましたが、指環は持っていないので、機会があったら聴いてみたく思います。