PSALMS FOR THE SOUL

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先月注文しておいた音盤が届いた。
ブリテン諸島の近代音楽家たちの物を中心に、あれこれ注文したが、中でどうやら予定納期が遅れるものがあって、それをキャンセルしてのことだったから、入手がかなり遅れた。

届いた音盤を聞いていて、イギリスの音楽家たちの作品に惚れ直したのだが、その中で特に気に入ったものが、今日取り上げるもの。

ブリテン諸島の古今の作曲家による「詩篇」集で「PSALMS FOR THE SOUL」というタイトルがついている。
「PSALMS」とは「詩篇」のことで、「詩篇」とは旧約聖書に収録されている全150編の神の賛美の詩である。
多くが典礼に使われた神への感謝の祈りで、キリスト教では、この詩篇に音楽をつけることが継承され、古今東西の音楽家たちが曲をつける試みをした。

ミサ、あるいはレクイエムなどのテクストと、同じような感じなのであろう。
なんとなくではあるが、「賛美歌」のように、もう少し民衆よりのように思うところもあるが、食事の前の祈り朗読としても用いられるらしい。
外国人・・・イギリスなどでは特に、食事の前に何かを唱え、最後に「アーメン」といって祈りを終わるシーンを何度も見るが、「詩篇」を唱えて祈っているのかもしれない。

この音盤は、ブリテン諸島の作曲家たちによる「詩篇」合唱曲で、
「H.ロウズ」、「ウッドワード」といった17・8世紀の古い音楽家のものから、
ステュワート」「ウォルムスリー」など19世紀の人、そして「パリー」、「スタンフォード」といった世紀末から「サンダース」「ウイルコックス」、など20世紀の人までの作品が集められている。

それらの合唱曲をカナダの「エローラ・セント=ジョーンズ聖歌隊」が「ノエル・エジソン」の指揮で、オルガン伴奏「マイケル・ブロス」によって、歌ったものである。
合唱団は数多くあれど、この無名の合唱団の力量には舌を巻いてしまった。
ほとんど期待もしていなかったのだが、うれしい誤算。
この合唱団は実によい宗教的な雰囲気・・・・単に経験というだけに収まらない、宗教作品におけるある種「聖と俗」のテイストを感じさせてくれた。

NAXOSにこのところ世話になることが多いが、今までのNAXOS盤では、出色の音盤だと断言してしまいたいくらい良い。

数人の作曲家を除くと、後は知らない人ばかりであるが、すべての楽曲がすばらしくよい。
中でもよいのが、第1曲「サンダース」の(The reproaches)
そして
「ウォルムスリー」、「アトキンス」、「スタンフォード」それぞれの手になる
第148,149,150の詩篇である。
できれば、詩篇129、あるいは130の「深き淵より・・・」を収録してほしいと思うのだが、それはこの優秀な音盤を目にしては、贅沢というものであろう。

詩篇の内容をここに記しておくことにする。ここに収録されたものは、すべて英語の歌詞で歌われている。

第148
ハレルヤ。
天において 主を賛美せよ。
高い天で 主を賛美せよ。
御使いらよ、こぞって 主を賛美せよ。
主の万軍よ、こぞって 主を賛美せよ。
日よ、月よ 主を賛美せよ。
輝く星よ 主を賛美せよ。
天の天よ
天の上にある水よ 主を賛美せよ。
主の御名を賛美せよ。
主は命じられ、すべてのものは創造された。
主はそれらを世々限りなく立て
越ええない掟を与えられた。
地において 主を賛美せよ。
海に住む竜よ、深淵よ
火よ、雹よ、雪よ、霧よ
御言葉を成し遂げる嵐よ
山々よ、すべての丘よ
実を結ぶ木よ、杉の林よ
野の獣よ、すべての家畜よ
地を這うものよ、翼ある鳥よ
地上の王よ、諸国の民よ
君主よ、地上の支配者よ
若者よ、おとめよ
老人よ、幼子よ。
主の御名を賛美せよ。
主の御名はひとり高く
威光は天地に満ちている。
主は御自分の民の角を高く上げてくださる。
それは主の慈しみに生きるすべての人の栄誉。
主に近くある民、イスラエルの子らよ。
ハレルヤ。

第149
ハレルヤ。
新しい歌を主に向かって歌え。
主の慈しみに生きる人の集いで賛美の歌をうたえ。
イスラエルはその造り主によって喜び祝い
シオンの子らはその王によって喜び躍れ。
踊りをささげて御名を賛美し
太鼓や竪琴を奏でてほめ歌をうたえ。
主は御自分の民を喜び
貧しい人を救いの輝きで装われる。
主の慈しみに生きる人は栄光に輝き、喜び勇み
伏していても喜びの声をあげる。
口には神をあがめる歌があり
手には両刃の剣を持つ。
国々に報復し
諸国の民を懲らしめ
王たちを鎖につなぎ
君侯に鉄の枷をはめ
定められた裁きをする。
これは、主の慈しみに生きる人の光栄。
ハレルヤ。

第150
ハレルヤ。
聖所で 神を賛美せよ。
大空の砦で 神を賛美せよ。
力強い御業のゆえに
神を賛美せよ。
大きな御力のゆえに 神を賛美せよ。
角笛を吹いて 神を賛美せよ。
琴と竪琴を奏でて 神を賛美せよ。
太鼓に合わせて踊りながら 神を賛美せよ。
弦をかき鳴らし笛を吹いて 神を賛美せよ。
シンバルを鳴らし 神を賛美せよ。
シンバルを響かせて 神を賛美せよ。
息あるものはこぞって 主を賛美せよ。
ハレルヤ。
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by noanoa1970 | 2006-11-08 16:10 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)