ブリテン諸島の近代音楽

名前さえ知らない作曲家が多いのもブリテン諸島の音楽家の特徴なのか、たまたま聞いたエルガーの余白に、「フランク・ブリッジ」・・・フランク・ブリッジ(Frank Bridge, 1879年2月26日 - 1941年1月10日)の「ラメント」という曲があったので聞いてみた。
「ラメント」とは「悲歌」「哀歌」「嘆きの歌」などと言われる・・・「エレジー」とよく似た曲調を言う。
気分的には、秋もだんだん深まってきた、この時期に聞くのにふさわしい。
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哀愁が込められた伝統歌のメロディに乗った音楽が聞こえるとばかり思っていたが、その期待は違う方向に裏切られ、そこに有る音楽は、今まで聴いたイギリス近代音楽にはあまり無いが、ドイツ、フランス、その他のヨーロッパ諸国ではよく耳にするように、あと少しでその和声がj協調しあわない音楽の半歩手前・・・・イギリスでは「ブリテン」の音楽に近いものを感じたので、少々愕いた。
といっても通常ならこの年代の作品としては新しいものでなく、今まで聞いてきたイギリスの近代音楽の中では、・・・という意味においてのことだ。

期待した・・・「ラメント」だから、伝統歌がモチーフとなっているに違いいないと思ったのは、大いなる間違いだったことを思い知らされることになった。
しかしながら合奏の合間、チェロのソロで奏される哀愁有るメロディは、伝統歌の様相は呈してないながらも、ほんの少しの間だが気持ちが引き込まれる。

この作曲家、ほかの作品では、かなりヨーロッパ大陸の「近代」を感じさえるのがあるかもしれないと、ふと思ったりした。

気になったのでウイキで・・・多分資料は無いだろうと思いつつ、検索すると・・・立派なものがそこにあった。
それによると、
「スタンフォード」が先生、弟子に「ブリテン」、指揮法を学び、あの「ヘンリー・ウッド」の代役をも務めたと記されている。
「ブリテン」は、ブリッジのオマージュ的な曲を2つ書いているほどだから、よほどブリッジを尊敬していたのであろう。

第1次大戦をはさんで、作風がかなり変化したとも書かれているから、とても興味深い。
後期ロマンから新ウイーン派への流れを一人で体験、作風もそのように変化したというイギリスの音楽家としてはまれな存在だから、今後もっと多くの作品を聞いてみたい人である。

ピアノトリオのいくつかに、「無調」と題されるものがあるのも興味深い。
このところNAXOS盤にお世話になることが多い。
新規発掘には今一番の音盤を持つレーベルで、感謝に耐えない。
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by noanoa1970 | 2006-10-18 12:26 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)