替え歌

高田渡の歌に「仕事探し」という歌がある。メロディは「ブルーグラス」であると思うのだが、高田が歌うと、それは・・・わけ合って仕事をなくした男の日常を歌った悲歌にも聞こえてくる歌だ。
若いころは、高田の追っかけで、フォークシンガーになり、今現在は下町江戸っ子で・・・バラエティで活躍する「なぎら健壱」が、コンサートで高田の「仕事探し」の替え歌を歌った。
d0063263_8563382.jpg

彼は・・・高田渡へのアンサーソングだと、歌の解説らしきもので言っているのだが、その内容は面白おかしい・・・というより、もちろんそれもあるのだが、・・・・今なら人権問題に発展しそうな内容で驚いた。

高田に関するエピソードは数多いが、中でもこの替え歌は・・・・多分ジョークなのであろうことはわかるのだが、・・・・高田がよくギターを載せた自転車を必死に漕いで、武蔵野から吉祥寺方面に行く姿が見られた(小生の息子が何度も見た)というから、高田と自転車は切り離せないものだったのだろう。

15アンペアの話は有名で、ヘアードライヤーを使うときは、すべてのほかの電気を使うものの電源を切らないと、ヒューズが飛ぶ・・・・そして最近のヒューズは細くてすぐ切れる、昔のヒューズは丈夫だった・・・
うそみたいであるがこの15アンペアの話は本当であるから、「なぎら」の替え歌「自転車を盗んだ話」も嘘のような本当、あるいは本当のような嘘・・・どちらでもいいことなのだが、そんな高田の行状のひとつを歌ったものである。

「なぎら」は非常にチャッカリしていて、この替え歌のエピソードで、「西岡たかし」・・・「五つの赤い風船」の、あの「西岡」が高田に貸した金を催促するのに、「なぎら」に仲介を頼んできた、ということが歌われる。
理由は、高田の家の電話がお金を払わないので、止められていて、連絡がつかないからだ、ということなのだが、「なぎら」は、このエピソードで、「高田と自分」の関係が非常に密であり・・・・高田をリスペクトしているということを暗示しているから、この替え歌のように、冗談とはいえ、高田の悲惨な行状を歌った替え歌でも、高田からクレームが来なかったのだろうと推測した。

歌の中身が面白かったので、オリジナルと替え歌両方を、ここに記しておくことにした。

高田渡「仕事探し」オリジナル
d0063263_8552342.jpg

乗るんだよ電車によ  乗るんだよ電車によ
雨の日も風の日も仕事にありつきたいから・・・、
飲むんだよ苦いコーヒーをよ、飲むんだよ苦いコーヒーを
履歴書を書くために、仕事にありつきたいから・・・、
新聞を見たよ、 新聞だって見たよ
電話だってかけたよ 仕事にありつきたいから・・・、

高田が歌う「仕事探し」の替え歌・・・なぎら健壱のアンサーソング
d0063263_8555960.jpg

盗んだよ自転車をよ、盗んだよ自転車をよ
吉祥寺駅前の駐輪場から、自転車を盗んだよ・・・
電話だって止められてるよ、水道だってこないよ
最近新聞も来ないな、お金を払わないからさ
上さんだって逃げたよ、奥さんだって逃げたよ
鹿児島の実家へ帰ったよ、働かないからさ
犬だって一緒にかえったよ
飼い犬も上さんがつれていったよ。
だって犬をおいとくと、食べちゃうかも知れないからってさ
<間奏>
西岡たかしさんから電話があったよ
西岡さんから電話があったよ
早く金返せって言ってくれって
おいらに電話があったよ
筋違いって、言うもんだよ
本人に言ってやれよ
だって渡の所へ電話したら、電話が止められていたんだよ
盗んだよ自転車をよ、盗んだよ自転車をよ
吉祥寺駅前の駐輪場から、自転車を泥棒したよ
[PR]

by noanoa1970 | 2006-10-01 08:59 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)