人気ブログランキング | 話題のタグを見る

浅川マキ1976

浅川マキ1976_d0063263_1134656.jpg
浅川マキ1976_d0063263_11341984.jpg

小生が「紀伊国屋」ライヴとともに、最も好きなアルバム。
1曲目「夕凪の時」のギターのイントロ、そしてドラムスのスネアに、のっけから参ってしまう。
「あなたなしで」は、ずいぶん長いこと、浅川自身の作とは思っていなくて、てっきり「ロッド・ステュアート」の曲とばかり思っていた。それほど彼が歌っても似合う曲に仕上がっているのだ。

続いて、もう浅川のライヴでの定番ともいえる「ロッド」が歌った、「スポットライト・・・・」この日本語訳は名訳であると感心することしきり。
浅川がしみじみと歌うのに対し、サビでは、「つのだひろ」が、ソウルフルな歌を聞かせてくれて、この曲を直いっそう格調高いものにしてくれている。
「ロッド」のしわがれ声も、英語の表現もよいのだが、小生は浅川の方が好みである。
Barry Goldbergはブルースバンドを組んでいて、KGBというグループで活躍、Gerry Goffinは、キャロル・キングと組んで、彼女に詩を彼女に提供していた人である。
2人の共作が、ブリテン諸島の伝統歌を髣髴とさせる様な名曲に仕上げた。

「センチメンタル・ジャーニー」はスタンダードとして有名だが、ここでは小生とほぼ同じ時を同志社大学で過ごし、「軽音楽部」=LMCでトロンボーンを吹いていて、その後JAZZミュジシャンとして、一流の人となった、「向井滋春」がゲスト出演している。
彼は高等学校が名古屋だから小生と同じ空気を吸ってきた人でもある。
Just another honkey のR.Lane)おは、恐らく「スモールフェイそしてフェイセス」のベーシストの「ロニー・レーン」であろう。

とにかく小生は、浅川マキによって「ロッド」を知り、「フェイセス」を知ることとなり、やがて日本のフォークそしてカントリー、ブルーグラスそしてイギリスのクラシック音楽と結びついた「オールドバラッド、オールドフォーク、・・・所謂古い伝統歌」に行き着くことになる。
浅川マキの70年代のアルバムは、小生の音楽的眼(まなこ)を広く、深くしてくれたのであった。

「灯ともし頃」1976.03.05「アケタの店」で収録
1.夕凪の時 (浅川マキ/浅川マキ)
2..あなたなしで (浅川マキ/Williams)
3.それはスポットライトでない (浅川マキ/Barry Goldberg-Gerry Goffin)
4.夜 (浅川マキ/浅川マキ)
5.Just another honkey (浅川マキ/R.Lane)
6.思いがけない夜に (浅川マキ/浅川マキ)
7.センチメンタル・ジャーニー (浅川マキ/Les Brown-Ben Homer)
8.何処へ行くの (浅川マキ/浅川マキ)

浅川マキ(vo)、荻原信義(g)、吉田 健(b)、白井幹夫(p)、つのだひろ(ds)、坂本龍一(kb)、向井滋春(tb)、近藤等則(tp)、杉田 順(g)

by noanoa1970 | 2006-09-26 08:45 | JAZZ・ROCK・FORK | Comments(0)