1959年

ラジオの「S盤アワー」からは「ザ・ブラウンズ」の「谷間に3つの鐘が鳴る』が聞こえていた。
ビルボードのトップ10に長くランクされ、全世界で数百万のミリオンセラーとなった曲である。
もともとシャンソンで、「エディット・ピアフ」も歌ったといわれるが小生はその記憶はない。
「ジミー・ブラウン」の「誕生」、「結婚」、そして迎える「死」・・・
3つの鐘の音は「誕生、結婚、死」の時の鐘の音のことである。

「ザ・ブラウンズ」の「エド・ブラウン」現在でも健在で、この写真は女性カントリーの「エミルー・ハリス」と写ったもの。
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「S晩アワー」というのは、「日本ビクター」が米RCAビクターと提携したときに出したレコードの頭文字が「S]であったこと・・・「Special 」の頭文字から来たものという。
昭和 27 年 (1952年) 4月2日、東京の文化放送が放送し、昭和 43 年 (1968年) まで続いた。放送の始まりを告げる「ニッパー君」の鳴声はとても懐かしい。

これと似たような番組が「L盤アワー」で、こちらは日本コロムビアが提供し、昭和30年頃、ラジオ東京から放送された。

小生はS番=SPレコード、L盤=LPレコードの略だとばかり思っていたのだが、そうでないことを後に知ることとなった。「L」もやはりコロムビアのレコードのLimited の頭文字をとったもので、ビクターVSコロムビアは、レコードだけでなく「ステレオ装置」の競争にも発展した。

小生はビクターのステレオを、友人はコロムビアのステレオという具合に、両者のシェアーは高く、いい勝負だったことと思う。一般の家庭向けのステレオ装置では、この2大メーカーが幅を利かせたが、マニアックな人は、自作するか、あるいは「山水」「トリオ」「パイオニア」といった専門メーカーを選んだ。そのほかの家電メーカーはあまり力を入れてなかったようで、ナショナルが新製品を出すぐらいだったと記憶する。

S+L盤の放送で、海外のヒット曲はほとんど聞け、特集になると、古手の音楽などもかかっていて、この2つの番組からかなりの刺激を受けた。

「谷間に3つの鐘がなる」がラジオから流れたのは、、そんな1959年のことである。半音階づつ下がっていくメロディと和音、中に入れ込まれた「コラール風の音楽」終わると「ボン・ボン・ボン・ボン」という合図で元のメロディに戻るところが印象的で、「ジミー・ブラウン」という言葉「ベルズ・リンギング」というところしか分からなかったが、それでも、何かしら、「山奥で暮らす西部の男達の家庭の敬虔さ」のようなものを感じたものだ。

1959年という年はいろいろなことが、あった年で、・・・
「伊勢湾台風」は特に恐ろしい記憶として今でも記憶に残る。当時小生は、小学校5年生、住居は当時、名古屋市の高台にあったので、被害は少なかったが、ちょうど父親が出張中で、小さい妹を含む家族3人で、必死にタタミを上げて、窓が壊れるのを防いだ記憶がある。

高度成長のおかげで生活に余裕ができ、この頃から一般家庭にテレビが入って来るようになってきた。

出来事
皇太子と正田美智子さんの結婚・・・ケネディの暗殺そしてこの結婚式のパレードの映像は記憶がある。
国民年金制度が発足
キューバ革命・・・後のキューバ危機へとつながる
14型白黒テレビ 5万円前後
ブルーバード[日産自動車、685,000](8月1日発売

流行語
「がめつい」(演劇「がめつい奴」から)強欲で抜け目のない。大阪弁。
「トランジスタ・グラマー」 肉感的で性的な魅力のある小柄な女性。

ベストセラー
「にあんちゃん」 十歳の少女の日記(安本末子)[光文社カッパ・ブックス]

忍者武芸帳 第1巻(白土三平) 発表

TV番組・・・全て見ていた野で、大変懐かしい。
少年ジェット、月光仮面、七色仮面、
ペリー・メイスン、スター千一夜、ガンスモーク、番頭はんと丁稚どん、
とんま天狗、まぼろし探偵、ローハイド、拳銃無宿、矢車剣之助

少年雑誌
週刊少年サンデー、週刊少年マガジン発売・・・最初、本屋にはなく通信販売だったと記憶、学校に誰かが持ってきたのを、自分の気に入った友達だけに回していた記憶アリ。

レコード大賞
「黒い花びら」(水原弘)[作詞:永六輔、作曲:中村八大](10月発売) 老いも若きも、みんなが口ずさんでいたような記憶がある。

1959年の海外ヒットチャート
Mack The Knife 「マック・ザ・ナイフ(匕首マッキー)」(Bobby Darin)
The Battle Of New Orleans (Johnny Horton)
Venus (Frankie Avalon)
Stagger Lee (Lloyd Price)
The Three Bells (The Browns)
Lonely Boy (Paul Anka)
Come Softly To Me「やさしくしてね」 (Fleetwoods)
Smoke Gets In Your Eyes 「煙が目にしみる」(The Platters)
Heartaches By The Numbers (Guy Mitchell)
Sleep Walk (Santo & Johnny)

映画
ベン・ハー ・・・チャールトン・ヘストンの大ヒット映画。巨額のお金を掛けたハリウッドの第スペクタル映画、音楽も良かった。
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by noanoa1970 | 2006-09-13 09:14 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)