お気に入りのCDジャケットー「生命の光が昇っていく」

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ジャケットは・・・やはり、「森英二郎」の手による版画。
道頓堀の夕暮れの風景がある。日曜日なのか、帰宅ラッシュなのか、橋の上は多くの人でいっぱいである。
この場所は阪神タイガースが優勝した時に、多くのの若者が河に飛び込んだことで全国的に有名になった場所でもあり、大阪のシンボルの一つでもある。

「森」の版画はここでもノスタルジックで、街のネオン一つでさえ、やはり60年代を感じさせてくれる。
広告塔などには、「グリコ」、「ペンタックス」、「喫茶ボアー」、南海電鉄だろうか「白浜観光」、「フォルクス」も見える。
画面右下に一人の男が、懐かしそうに街の雑踏を眺めているのが見える。これは(作者自身の)ノスタルジーの反映なのかもしれない。

彼の版画はクレヨンで書いた絵のような雰囲気があって、それがいつもノスタルジアを感じさせるものとなっているような気がする。

このアルバムのタイトル「生命の光が昇っていく」は、いとうたかお、と山岡安司の歌う「解き放たれる」=ボブ・ディランの「アイ シャル ビー リリースト」の日本語訳の歌から取られた。
同じ子のアルバムの最後にはディランⅡの大塚まさじと出演メンバー全員の「男らしいって、分かるかい」が歌われるのだが、これもディランの「アイ シャル ビー リリースト』であり、その名訳として語り継がれるもの。

彼らは「ザ・バンド」の伝記映画「ラスト・ワルツ」に影響されてディランのこの曲を・・・最後のステージでの歌としたという。
小生も「ラスト・ワルツ」はいち早くLDを入手し、何回となく見たものだ。

このアルバムには
中塚正人、いとうたかお、と山岡安司、中川五郎&トカゲバンド、友部正人、1928・B.B.、佐久間順平&パレル・ハウス・レヴュー、小村功、田中研二、西岡恭蔵、シバ、なぎらけんいち、高田渡、武蔵野タンポポ団、大塚まさじ
以上のメンバーの曲が収録される。

小村功の「風来坊」、このアルバムのタイトルになった「生命の光が昇っていく」の、いとうたかお、と山岡安司の歌う「解き放たれる」、シバの「夜汽車に乗って」、R&B風にアレンジされた大塚まさじとツアーバンドの「男らしい手、分かるかい」が素晴らしい。

しかし、なんといっても、シットリと歌われる西岡の「街の君」が一番のお気に入りである。1972年のアルバム「ディランにて」の中に収録されているのも良かったが、少しレンジを変化させたこのライヴでの歌はもっとよい。1973年の春一番からの収録である。
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by noanoa1970 | 2006-09-08 08:20 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)