ラフマニノフ・・・「聖ヨハンネ・クリソストモスの典礼」

d0063263_10392250.jpgラフマニノフの「ヴェスペレ」は有名な邦題が付いた「晩悼」があり、ジャケットデザインでも有名、当時2枚組みで発売されたLPで小生も好んで聴いていたが、CDが出始めの頃、LPが在庫一掃セールの憂き目に会っていた時期、「宗教曲」を多く聴いていた小生、ジャケットとの怪しげな雰囲気と、ラフマニノフ、そしてチャイコフスキーという名前で購入したLPがあった。

『晩祷ハ、正式には(スモレンスキーを記念する夕べのミサ曲)といい、小生の古くから所有する音盤は、上記ジャケットでおなじみの、USSRアカデミック合唱団の録音である。(Vespers)Op.37(1914~15/1915初演)』

さて、小生が何気なく入手したLPは、「ソ連」のメロディア原盤をフランスのハルモニアムンディが発売したものであるが、裏面の解説はとても小生の語学力では訳すことが出来ない仏語でかかれてあったから、曲のあらましはサッパリ分からずじまいで聞いていて、なんとなく宗教的においのする作品だと思うばかりのことであった。

いろいろあたっては見たが、いまだにこの「聖ヨハンネ・クリソストモス]が何者であるのかサッパリ分からないのである。2から3世紀の説教師、殉教した人物であることだけはボンヤリ分かったがどこの人なのか、何をやった人なのか、どんな偉い人なのかはサッパリ不明のままである。
「ロシア正教」あるいは前身の「ギリシャ正教」と関係があるだろうという推測や、ラフマニノフと、チャイコフスキーが曲を作っているのだから、「テクスト」はすぐに探せるだろうと、思っているのだが、そんなに生易しいものではないことが分かり、いまだに不明のままという「幻のLP]となっている。

『聖ヨハンネ・クリソストモスの典礼(Liturgy of St.John Chrysostom)Op.31(1910/1910初演)』であるからラフマニノフが37歳、「晩祷」に5年先だって作られたことになる。

他にこの曲の録音があるか否かを調べても、調べた限りにおいては他には何もなく、このLPが世界溌録音であると、おぼろげな解説では語っている。マイナーレーベルにて、最近この録音がCD復刻されたらしい。

音楽は・・・「晩悼」と比較しての話だが、「晩悼」にあるスラヴ的な雰囲気は、あるにはあるが、遥かに洗練され、より非ロシア的なものを感じることが多いが、「典礼」音楽の割には、やはり土俗的で力強いところがある。選集で、7曲と短いのも、メロディアスなのも、わざと単純なハーモニーのように見せているところもかなり気に入っている。

何を歌っているのか分からないところが難点だが、それでもラフマニノフの声楽にも秀でているところが随所に感じられて、「民衆の祈り」のようなものを感じるところ大である。
「テクスト」を入手したいところである。
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ラフマニノフ&チャイコフスキー
「聖ヨハンネ・クリソストモスの典礼」
(金口ヨアンネスの聖体礼儀)Op.31独唱者たち
ヴラジーミル・ミーニン指揮
モスクワ室内cho.
録音:1980年。MELODIYA盤
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by noanoa1970 | 2006-09-03 08:15 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)