子供のためのアルバム・・・チャイコフスキー「23の小品」

クラシック音楽の世界には、「こどものため・・・・」の音楽がかなり多い。シューマン、ドビュッシーなどのピアノ曲は特にクラシックファンもにも、好んで聴く人は多い。
またピアノレッスンでは、「ブルグミューラー」の25の作品がそのタイトルともに、とても愛らしく、、そして散歩の途中でどこかの家で、子供が弾いているのを聞くと懐かしく、ほのぼのとする。
小生の家では昔、バイエルは勿論、やがてブルグミューラー、クレメンティ 、ツェルニー、ハノンが聞こえていた時期があった。

ブルグミューラーは懐かしいので、「ハンス・カン」大先生の演奏を入手し、今でも時々聞くことがある。

チャイコフスキーは・・・・ロシアの長い冬の間、暖炉の傍らに集まった子供たちに、お母さんやおばあさんが、昔話を話して聞かせる・・・いわゆる「辺炉話」的な曲想が多い。
弦楽四重奏1番の「アンダンテ・カンタービレ」などもそんな雰囲気が漂う。
ピアノ小曲集「四季」などもその中に入るであろう。そして「四季」は小生も好んで聞く素敵な、愛らしい曲でもある。

そのチャイコフスキーの作品に、・・・・余り知られてないようであるが、「子供のためのアルバム」という23(24)の小曲集があるのをご存知だろうか。(24)としたのは後に追加れたため、オリジナルは23である。

このアナログレコードはデジタル録音が始まってまもなく、CHANDOSから発売されたもので、タイトルと、ジャケットデザインが気に入って入手したもの。
3回ほどしか聴かないままになっていたものを、出してきて改めて聴いてみた。

・・・・これは大人が聞いても素晴らしい作品、ワザワザ子供の・・・・と自ら名づけたとおり、ちょっとしたエピソードを音楽に乗せて子供に聞かせているかのよう。
メロディアスでとてもなじみやすく、しかもテンポ、リズムの変化に富んでいる。

このような音楽を、お話の前後に聞かせることが出来たら、どんなにいいだろうと思うこと大である。
この音盤では、A面をピアノ独奏で、同じ曲をB面では弦楽合奏偏曲版で奏すという、凝ったつくりになっている。
いずれを聴いても風合いが違ってよいが、特に弦楽合奏では「ボロディン四重奏団」のメンバーが参加し、いたるところに出る「フラジオレット」=「ハーモニクス奏法」の達人ワザを聞かせてくれる。曲のタイトルに見合った表情を強く印象付けるのに、とても役立ち、大人が聞いても、その「巧」に驚かされる。

作品中のすう曲は単独で演奏されたり、「子供の歌」などで知られるものもあるが、全て演奏されているものは、そんなに多くないと思われる。
この音盤は、CD復刻されているようだから容易に入手できると思われる。
秋の夜長にコッソリと聞くのにいいかもしれない。

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朝の祈り(Priere du matin)Op.39-1
冬の朝(Matin d'hiver)Op.39-2
小さな騎士(Le petite cavalier)Op.39-3〔※オリジナルでは第4曲〕
お母さん(MPetite mere)Op.39-4〔※オリジナルでは第3曲〕
兵士の行進(Marche des soldats)Op.39-5
お人形の病気(The sick doll)Op.39-6〔※オリジナルでは第7曲〕
お人形のお葬式(La poupee malade)Op.39-7〔※オリジナルでは第8曲〕
ワルツ変ホ長調(Valse)Op.39-8〔※オリジナルでは第9曲〕
新しいお人形(La nouvelle poupee)Op.39-9〔※オリジナルでは第6曲〕
マズルカ ニ短調(Mazurka)Op.39-10〔※オリジナルでは第11曲〕
ロシアの歌(Chanson russe)Op.39-11〔※オリジナルでは第12曲〕
ガルモシュカを弾く農夫(Peasant playing an accordion)Op.39-12〔※オリジナルでは第13曲〕
民謡(Chanson populaire)Op.39-13〔※オリジナルでは第14曲〕
ポルカ変ロ長調(Polka)Op.39-14〔※オリジナルでは第10曲〕
イタリアの歌(Chanspn italianne)Op.39-15
フランスの古い歌(Ancienne chanson francaise*)Op.39-16
ドイツの歌(Chanson allemande)Op.39-17
ナポリの踊りの歌(Air de Danse napolitaine)Op.39-18
おとぎ話(Conte de bonne femme)Op.39-19
魔女(La sorciere*)Op.39-20
すてきな夢(Douce reverie*)Op.39-21
ひばりの歌(Chant de l'Alouette)Op.39-22
辻音楽士(Le joueur d'orgue de barbarie)Op.39-23〔※オリジナルでは第24曲〕
教会で(Dans l'eglise)Op.39-24〔※オリジナルでは第23曲〕

チャイコフスキー:子供のためのアルバム作品39(オリジナル・ピアノ独奏版)
子供のためのアルバム作品39(R・ドゥビンスキーによる弦楽四重奏版)
リューバ・エドリーナ(ピアノ)、ボロディン・トリオ&フレンズ
CHAN 8365 
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by noanoa1970 | 2006-08-26 07:50 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)