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久しぶりにブラームス・・・BBS「猫」を振り返り

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7月末で長らくお世話になった掲示板「猫」が休止となった。
2001年4月1日-2006年7月31日TOPページアクセス数3,580,162件投稿者登録:1902名様、初期からであればものすごいデータとなる。

「個人」のHPあるいはBBSとはいえ、ネット上のある種「社会現象」となったからには、一方的な休止宣言には納得しがたいところもあるのだが、休止の「真の原因」が不明だから、アレコレ詮索しても仕方のないことだろう。

「欽ちゃん的復活」は期待できるのだろうか?どなたかに引き継がれていってくれれば、うれしいのだが、その兆候はないようだ。

今はただ「ありがとうございました」というほかはない。

小生も見っとも無い投稿をして強制削除されたこともあったのだが、ネット初期のBBS・・・昔は投稿者のHNとメルアドが併設されて記載されていた掲示板も数多く存在した・・・が、たとえクラシックという一種の「良識の府」という・・・今ではそれも「幻想」に過ぎないが・・に集まる諸氏の中に「陰湿ないじめ・いやがらせ体質」を持ったようなやからや、クラシック音楽を道具にした「自己主張」を繰り返すものがふえてきたのも事実である。(自身の反省を込めて)

中でもひどいのは「自分の感性が最も大事」・・・実は「感性」などといって他人が入り込むスペースを意識的に限りなく狭めようとしているだけのことであることが多いのであるが・・・で「そのしたがって感性=自分」が好きなものだから、例えばその人物が好きな演奏家のある演奏をけなされたり、否定的な発言をされると、自分の感性=自分が否定されたと勘違いするやからが多くなってきたという事実は、昨今の社会的な問題を引き起こす要因にもなっているから、ネット上とはいえ考え物である。

そういう意味では今までかなり重要度の高いコミュニケーションツールでありえたBBSも、終焉の時が来たのかもしれない。
BBSの主催者は先見の明が有ったとも言える。

1000人もの登録者たちは、これからどこに行くのだろうかと少々気になりつつ、本日は久しぶりに「ブラームス」を聞くことにした。

取り上げた交響曲2番・・・これは先のBBS「猫」で小生が投稿した「ブラームスの2番の交響曲」の1楽章第2主題はブラームスの「子守歌」が使われているのではないか?という問いかけを思い出したからであった。

今からもう3年ほど前のことなのだが、そのような言及に触れたことは今まで一度もなかったし、BBSでもブラ2が話題になったと記憶するのだが、それについての言及に、お目にかかったことがない。小生はブラ2を聴くたびに思っていたので、投稿を決意した。

すると何人かの方からよく聴くと、そのように聞こえる・・・とか言われてみるとそうですねであるとか・・・今まで気がつかなかったとか・・・そんな風には聞こえないとか、様々なご意見が帰ってきて、中にはある方から、この曲の序奏が、アメリカの作曲家「フォスター」の「夢見る人」の模倣だという説もあるという話を提供され、調べるとブラームスよりフォスターのほうが先輩であることが分かり、ありえない話ではない・・・言われてみれば非常に良く似ている・・・というような返事をしたことがあり、その話を思い出していたのでした。

それにはBBS投稿者で古くからHNを知っている・・・非常に多くの音楽を「よく聴いておられる」大人向けのトラッド紳士服で有名だった名前をHNに持つ「Kさん」が、このブラ2と「子守歌」の話を覚えてくれているという、ほとんど最後の投稿があってのことであった。

以前ならBBSから発展してOFF会なども開催されたようにも聞いているし、小生もBBSで知り合いになった方からメールをいただいて、音盤を譲り受けたこともあり、いい時代も有ったと今振り返っているところ。

というわけで
ブラームスの2番
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いろいろな演奏家のものがありそれぞれコメントしなければならないところだが、最も「子守歌」を強調したように聞こえる演奏として
「ピエール・モントゥー」指揮「サンフランシスコ交響楽団」の古い演奏を聴くことにした。

「ケルテス」「LSO」も気に入っているが、モントゥーの「子守歌」部分でのテンポをためてジックリ聞かせる姿勢の演奏が、小生の「ブラ2の1楽章第2主題」は「子守歌」から撮られたとの仮説を裏付けるような演奏として心に留めておきたい。

by noanoa1970 | 2006-08-01 10:20 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)