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懐かしのレコードジャケット

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「少女は何を思うのか」・・・初めてこのジャケットを見たときに、思わず「かわいい」と思った。このレコードは「ウイーンの三羽烏」と称された「グルダ」、「デームス」、「バドウラ・スコダ」の「スコダ」が演奏したピアノ小品のアルバムである。
「FOR ELISE]と題しているオムニバスで、最初に「エリーゼのために」、次に「トロイメライ」「ブラームスのワルツ」、「ショパンのエチュード、ノクターン」から有名な3曲が、A面の最後には、「J・シュトラウスのこうもり」のポルカ」のピアノ編曲が見事な演奏で収録されている。

驚くのはB面だ、そこにはなんとドビュシーが3曲も収録されている。☆亜麻色の髪の乙女☆雨の庭☆グラナダの夕暮が「シューベルトの樂興の時2番」「リストのハンガリヤラプソディー2番」とともにB面の半分全12曲中3曲をも占めている。

「バドウラ・スコダ」はドビュッシーを特に得意にしているのかというと、そういうでもない。
勿論優れたピアニストだから何でもこなすであろうが、むしろモーツァルトあるいはシューベルトの演奏に秀でた人だといえる。
3羽ガラスの残る二人の、グルダのベートーヴェン、デームスのシューマンは特に素晴らしいものがある。そこでネットで「パドウラ・スコダ」の録音を調べてみたのだが、このLPのように小品をオムニバスにしたもの、そしてドビュッシーの録音は復刻されていないようで、現在は見当たらなかったから、このLPはクラシック入門レコードの位置づけになると思うのだが、今では貴重であることが分かった。

また小生はジャケットの少女は「エリーゼ」を現したものとズット思っていたのだが、この少女は「亜麻色の髪の乙女」であると、思うようになった。「亜麻色」とは少女のこの髪の毛のような色を言うのだろうと、強く思っているのである。

by noanoa1970 | 2006-05-31 12:12 | レコードジャケット | Comments(0)